かぜのなかのうた【風の中の唄】
穂積驚(みはる)の小説。副題「阿波木偶(でく)物語」。昭和53年(1978)刊行。
かながきのうた【かな書きの詩】
平井照敏の評論。副題「蕪村と現代俳句」。昭和62年(1987)刊行。第5回俳人協会評論賞を受賞。
かみのなかのもくしろく【紙の中の黙示録】
佐野真一のルポルタージュ。副題「三行広告は語る」。平成2年(1990)刊行。新聞の三行広告を起点に、昭和末からバブル時代にかけての日本社会の実相を描いたノンフィクション。
かりのすみか【仮りの栖】
柏原兵三の小説。昭和45年(1970)刊。副題は「ベルリン冬物語」。
きこうち【寄港地】
《原題、(フランス)Escales》イベールの管弦楽曲。全3曲。「三つの交響的絵画」という副題をもつ。1922年作曲。第一次大戦中、海軍士官として地中海を航海した作曲者自身の体験に基づく。
きょうじんなおもておうじょうをとぐ【狂人なおもて往生をとぐ】
清水邦夫の戯曲。副題「昔、僕たちは愛した」。昭和44年(1969)「テアトロ」誌に発表。同年3月、俳優座劇場にて初演。
キリストきょうせいずい【キリスト教精髄】
《原題、(フランス)Génie du christianisme》シャトーブリアンの著作。1802年刊。副題「キリスト教の美」。全4部からなり、挿話として第3部に「アタラ」、第4部に「ルネ」が収...
くかいじょうど【苦海浄土】
石牟礼道子の長編小説。水俣病の実態を、被害者からの証言をもとに描いたもの。昭和35年(1960)「海と空のあいだに」として連載開始。昭和44年(1969)刊行。「神々の村」「天の魚」とともに水俣...
クロイツェル‐ソナタ
《原題、(ドイツ)Kreutzer Sonate》ベートーベン作曲のバイオリンソナタ第9番、イ長調、作品47。1803年作。友人のバイオリン奏者クロイツェルに捧げられた。 《原題、(ロシア)...
ぐんたいびょう【軍隊病】
立野信之の短編小説。同作を表題作とする作品集は昭和4年(1929)刊行で、副題は「兵士と農民に関する短篇集」。著者のプロレタリア文学作家時代の代表作。