しんごじゅうばんしょうぶ【新吾十番勝負】
川口松太郎の時代小説。昭和32年(1957)から昭和34年(1959)にかけて「朝日新聞」に連載。将軍徳川吉宗の落胤(らくいん)である青年剣士を主人公とする活劇で、映画化もされた。続編に「新吾二...
しんしゅうてんまきょう【神州天馬侠】
吉川英治による少年向けの長編冒険小説。武田勝頼の遺児、伊那丸を中心とする少年剣士たちが、武田家再興を目指して戦う姿を描いた娯楽活劇。大正14年(1925)から昭和3年(1928)にかけて、「少年...
しんじゅふじん【真珠夫人】
菊池寛の長編小説。大正9年(1920)大阪毎日新聞・東京日日新聞で連載。父の借金により船成金の老人のもとに嫁がされた瑠璃子が、恋人直也のため貞操を守りつつ、男たちを手玉にとって生きてゆくさまを描...
しんとみ‐ざ【新富座】
東京の歌舞伎劇場。明治5年(1872)猿若町にあった守田座が京橋区新富町に移転、同8年新富座と改称。大正12年(1923)関東大震災で焼失。
シンナ【(フランス)Cinna】
コルネイユの韻文悲劇。1642年初演。ローマ皇帝が国家存亡と寛容・人間愛の狭間で苦悩する姿を描く。
しんない‐ぶし【新内節】
浄瑠璃の流派の一。延享2年(1745)宮古路加賀太夫が豊後(ぶんご)節から脱退、富士松薩摩(ふじまつさつま)を名のったのが遠祖。この富士松節から出た鶴賀若狭掾(つるがわかさのじょう)は鶴賀節を立...
しん‐ぱ【新派】
1 芸道・芸能などの、新しい流儀・流派。⇔旧派。 2 「新派劇」の略。
しんぱ‐げき【新派劇】
日本演劇のジャンルの一。明治21年(1888)自由党の壮士角藤定憲(すどうさだのり)らが大阪で旗揚げしたのに始まり、川上音二郎を中心とする壮士芝居を経て発展し、現在に至る。当代の風俗・人情・世...
しんぱ‐ひげき【新派悲劇】
新派劇で演じる人情的または感傷的な悲劇。「婦系図(おんなけいず)」「不如帰(ほととぎす)」「金色夜叉(こんじきやしゃ)」など。
しんぴ‐げき【神秘劇】
⇒聖史劇(せいしげき)