いさ‐な【鯨/勇魚】
《枕詞「いさなとり」の「いさな」を「勇魚」と解してできた語》クジラの古名。いさ。〈書言字考節用集〉
いさな‐とり【鯨取/勇魚取】
[名]クジラを捕ること。捕鯨。《季 冬》「為(す)ることは異(かわ)らぬ—ながら」〈露伴・いさなとり〉 [枕]クジラを捕る意から、「海」「浜」「灘(なだ)」にかかる。一説に「いそな(磯魚)と...
いさなとりえことば【勇魚取絵詞】
江戸後期の書。国学者小山田与清(おやまだともきよ)による文政12年(1829)の跋(ばつ)があるが、著者未詳。天保3年(1832)刊。肥前国松浦郡生月(いきつき)島の益富又左衛門正弘の捕鯨と鯨処...
いさまし・い【勇ましい】
[形][文]いさま・し[シク]《動詞「いさ(勇)む」の形容詞化》 1 意気が盛んで勢いがあり、恐れずに危険や困難に向かっていくさま。勇敢なさま。「強敵に—・く立ち向かう」「—・い英雄の物語」 2...
いさみ【勇み】
[名・形動] 1 おとこ気に富んで、言語・動作の威勢がよいこと。また、そのような人や、そのさま。「ちょいと—な、銭遣(ぜにづかい)の奇麗な所に岡惚れして」〈木下尚江・良人の自白〉 2 いさむこと...
いさみ‐あし【勇み足】
1 相撲で、相手を土俵際に追いつめながら、勢いあまって自分から先に足を土俵の外に踏み出すこと。 2 調子づいて、やりすぎたり、仕損じたりすること。「新任役員の—の失言」
いさみ‐た・つ【勇み立つ】
[動タ五(四)]勇気を奮い起こし勢いこむ。気負いたつ。奮起する。元気づく。「盛んな声援に選手たちは—・った」
いさみ‐はだ【勇み肌】
威勢がよく、おとこ気のある気風。任侠(にんきょう)の気風。「—の若い衆」
いさ・む【勇む】
[動マ五(四)]心が奮いたつ。勇気が沸き起こる。はりきる。「—・んで試合に臨む」「喜び—・む」 [動マ下二] 1 励ます。元気づける。「(延寿・大炊ガ)あまりに怯(おく)れたれば、—・むるな...
ゆう【勇】
いさましいこと。勇気。「匹夫の—」