せん‐ばい【千倍】
[名・形動] 1 同じ数量を千度重ねたもの。また、その結果の数量。 2 《近世語》この上もない喜怒哀楽の情を表す語。特に、至極満足の意。「うそにしても、是は—ぢゃ」〈浮・諸艶大鑑・六〉
せんば‐こ【千波湖】
茨城県水戸市にある沼。東西1.3キロメートル、南北400メートル、水深約1メートル。北側に桜川が沿う。江戸時代は那珂川とともに水戸城の外堀の役割を担った。付近の台地に偕楽園があり、庭の泉水に擬...
せんば‐こき【千把扱き】
稲・麦の脱穀用農具。竹片や鉄片を20〜30本、櫛(くし)の歯状に並べて台に固定し、これに穂を挟んでもみをしごき落とす。元禄年間(1688〜1704)以後、大正年間に足踏み式脱穀機が使われるまで全...
せんば‐づる【千羽鶴】
1 折り鶴を数多く糸に通して連ねたもの。瑞鳥の鶴が千羽そろうのを吉として、社寺に奉納する風習があり、現在では慰安や病気見舞いなどに人に贈ることも多い。 2 多数の鶴を表した模様。 [補説]書名別...
せんばづる【千羽鶴】
川端康成による連作短編小説。昭和24年(1949)から昭和26年(1951)にかけて、雑誌「読物時事別冊」「小説公園」「別冊文芸春秋」に断続的に発表。志野茶碗を象徴的モチーフとしながら、男女の愛...
せん‐ばん【千万】
[名](多く副詞的に用いる) 1 さまざま。いろいろ。はなはだ。まったく。「—心を砕く」「—かたじけない」「返事に堪へかねて、思案すること—なり」〈仮・伊曽保・上〉 2 万が一にも。万一。「是...
せん‐ばん【千番】
千回。転じて、多くの回数。
千番(せんばん)に一番(いちばん)の兼(か)ね合(あ)い
千度やってみても一度成功するかどうかわからないほど可能性の少ないこと。きわめて困難なこと。
せんぱ‐ばんぱ【千波万波】
絶え間なく次々に寄せてくる波。「—を乗り越える」
せん‐ぱん【千般】
《「せんばん」とも》いろいろ。千万(せんばん)。「一首の歌に—の恨みを述べて」〈太平記・一二〉