なしもと‐ぼう【梨本坊】
三千院(さんぜんいん)の異称。
なす‐しちとう【那須七党】
中世、下野(しもつけ)那須郡の武士を中心とする七家の連合組織。那須・蘆野・福原・千本・伊王野・大関・大田原の七氏。那須衆。
なつのやくそく【夏の約束】
藤野千夜の短編小説。平成11年(1999)発表。同年、第122回芥川賞受賞。
なつまつりなにわかがみ【夏祭浪花鑑】
浄瑠璃。世話物。九段。並木千柳(宗輔(そうすけ))・三好松洛・竹田小出雲の合作。延享2年(1745)大坂竹本座初演。団七九郎兵衛・釣船三婦(さぶ)・一寸徳兵衛ら三人の侠客(きょうかく)の達引(た...
なつ‐むし【夏虫】
1 夏の虫。夏の夜、灯火に寄ってくる虫。火取り虫。《季 夏》「—や夜学の人の顔をうつ/召波」 2 ホタルの異名。「—の影見し沢のわすれ水思ひ出でても身はこがれつつ」〈続千載・恋四〉 3 セミの異...
なにわ‐え【難波江】
上代、大阪市の上町台地の西側まで来ていた海域の古称。難波潟。[歌枕]「—の蘆のかりねの一夜ゆゑみをつくしてや恋ひわたるべき」〈千載・恋三〉
なにわエレジー【浪華悲歌】
溝口健二監督、依田義賢脚本による映画の題名。昭和11年(1936)公開。家族の借金や学費の工面のために妾(めかけ)になり、男から金をだまし取った女性が、その家族から突き放され転落していく姿を描く...
なにわ‐づ【難波津】
上代、難波江にあった港。また、大阪港の古名。[歌枕]「千鳥鳴くふけひの潟を見渡せば月影さびし—の浦」〈聞書集〉
1 王仁(わに)が詠んだという「難波津に咲くやこの花冬ごもり今を春べと咲くや...
なのめ【斜め】
[形動ナリ] 1 傾斜しているさま。ななめ。〈新撰字鏡〉 2 ありふれているさま。平凡。普通。「わが娘は—ならむ人に見せむは惜しげなるさまを」〈源・東屋〉 3 いいかげんであるさま。なおざり。「...
なみだ‐の‐そこ【涙の底】
流す涙がたまってできた淵(ふち)の底。「恋ひわぶる心は空に浮きぬれど—に身は沈むかな」〈千載・恋五〉