ねんぶつ‐じ【念仏寺】
京都市右京区にある浄土宗の寺。山号は華西山。空海開創の五智山如来寺を法然が中興し、現寺号に改めたと伝える。8月24日の地蔵盆の千灯供養は有名。化野(あだしの)の念仏寺。
のうさ‐のうさ
[形動ナリ]分相応であるさま。また、時に応じて気の向くままにするさま。「哀れなる—の思ひかな」〈千五百番歌合・二〇〉
のぎくのごとききみなりき【野菊の如き君なりき】
木下恵介監督・脚本による映画の題名。昭和30年(1955)公開。原作は伊藤左千夫の小説「野菊の墓」。出演、有田紀子、田中晋二ほか。第10回毎日映画コンクール撮影賞受賞。
のぎくのはか【野菊の墓】
伊藤左千夫の処女小説。明治39年(1906)発表。江戸川のほとりを舞台に、旧家の息子政夫と、二つ年上のいとこ民子の淡い恋を描く。
のこぎり‐やま【鋸山】
千葉県、房総半島南部の山。浦賀水道を望み、山頂が鋸の歯のような形を呈している。標高329メートル。
のじ‐の‐たまがわ【野路の玉川】
六(む)玉川の一。滋賀県草津市野路町にあった小川。萩の名所。[歌枕]「明日もこむ—萩こえて色なる波に月やどりけり」〈千載・秋上〉
のじま‐ざき【野島崎】
千葉県、房総半島南端の岬。明治2年(1869)設置の野島埼(のじまさき)灯台は国の登録有形文化財。
のだ【野田】
千葉県北西部の市。利根川と江戸川に挟まれる台地にあり、江戸時代以来の醤油の産地。人口15.5万(2010)。
のだ‐の‐たまがわ【野田の玉川】
六(む)玉川の一。宮城県多賀城市の川。千鳥の名所。千鳥の玉川。[歌枕]「夕されば潮風こして陸奥(みちのく)の—千鳥鳴くなり」〈新古今・冬〉
のっ‐ぴき【退っ引き】
《「のきひき」の音変化》避けてしりぞくこと。のがれること。よけること。打消しの語を伴って用いる。「三千円とか五千円とかで—させず擒(とりこ)にしたのであると」〈魯庵・社会百面相〉