いがみ【歪み】
《動詞「いが(歪)む」の連用形から》 1 「ゆがみ」に同じ。「石灯籠が此のやうに—が来ると、火をとぼすことがならぬ」〈松翁道話・二〉 2 悪者。悪漢。「かねて工(たくみ)の—の男、腕まくりして」...
いがみ‐の‐ごんた【いがみの権太】
浄瑠璃「義経千本桜」の登場人物。無法者であったが改心し、妻子を平維盛(たいらのこれもり)の妻子の身代わりにして自らも死ぬ。
いきていくわたし【生きて行く私】
宇野千代による自伝。昭和57年(1982)、「毎日新聞」に連載。昭和58年(1982)、単行本を刊行。恋多き女性としての奔放な人生を率直に描き、人気を博す。昭和59年(1984)と平成3年(19...
いき‐の‐まつばら【生の松原】
福岡市西区姪浜の海岸。白砂青松の景勝地。元寇防塁跡がある。神功皇后が新羅遠征の折に松を植えたという。和歌などでは「行き」「生き」にかけて用いる。[歌枕]「都へと—いきかへり君が千年(ちとせ)にあ...
い‐きゃく【違格/違却】
1 律令制で、格(きゃく)に反すること。〈書言字考節用集〉 2 道理からはずれること。不都合なこと。「いらぬ化粧わざ、何とも—千万と」〈浄・薩摩歌〉 3 思惑がはずれて困ること。困惑。「嚢中十銭...
いく【幾】
[接頭]名詞に付く。時には形容詞に付くこともある。また、接尾語が付いて副詞をつくることもある。 1 数量の不明・不定の意を表す。「—人」「—日」 2 数量の多い意や年月の長い意を表す。「—千万」...
いくさ【戦/軍】
1 「戦い」「戦争」のやや古風な言い方。「—に勝つ」 2 兵士。軍勢。「千万(ちよろづ)の—なりとも言挙げせず取りて来(き)ぬべき士(をのこ)とそ思ふ」〈万・九七二〉
いしかわ【石川】
姓氏の一。 [補説]「石川」姓の人物石川倉次(いしかわくらじ)石川光明(いしかわこうめい)石川五右衛門(いしかわごえもん)石川三四郎(いしかわさんしろう)石川淳(いしかわじゅん)石川丈山(いしか...
いしんしりょう‐へんさんかい【維新史料編纂会】
明治44年(1911)、文部省内に設けられた明治維新関係史料の編纂機関。「大日本維新史料」稿本約四千冊を編纂。昭和24年(1949)、東京大学史料編纂所に吸収。
い‐すう【異数】
[名・形動] 1 《「数」は等級の意》普通とは違った待遇。特別の恩恵。 2 他に例のないこと。めったにないこと。また、そのさま。異例。「地主と半々に分けるところは—なくらいだ」〈藤村・千曲川のス...