くち‐き【口木】
「枚(ばい)」に同じ。「—を銜(くく)むて城(き)を穿ちて」〈天武紀〉
くち‐きき【口利き】
1 間に立って紹介や世話をすること。また、その人。「友人の—で就職先が決まる」 2 交渉や談判などのうまい人。紛争の仲裁などに幅を利かせている人。「近所第一の—にて」〈露伴・いさなとり〉 3 弁...
くち‐きり【口切り】
1 容器などの封を切ること。または、封を切って開けたばかりのもの。口あけ。 2 物事のし始め。かわきり。「話の—を依頼する」 3 茶道で、新茶を入れて目張りしておいた茶壺の封を切ること。《季 冬...
くちきり‐の‐ちゃじ【口切りの茶事】
陰暦10月の初めごろに、新茶の口切りをして催す茶会。
くち‐ぎたな・い【口汚い/口穢い】
[形][文]くちぎたな・し[ク]《「くちきたない」とも》 1 聞く人が不快に感じるほど、言葉づかいが下品で乱暴であるさま。「人を—・くののしる」 2 食い意地が張って、食べ物にいやしいさま。「—...
くち‐ぎよう【口器用】
[名・形動ナリ]口先の巧みなこと。また、その人。口巧者(くちごうしゃ)。「—に物語をするといへども」〈仮・竹斎・上〉
くち‐ぎよ・し【口清し】
[形ク] 1 ものの言い方がりっぱである。「心の問はむにだに、—・う答へむ」〈源・夕霧〉 2 体裁よく言い繕うさま。「商人(あきひと)は惣(すべ)て此れ無き事なりと—・く諍(あらが)ふ」〈今昔・...
くち‐ぎれい【口綺麗】
[形動][文][ナリ] 1 口先だけはりっぱなことを言うさま。きれいごとを言うさま。「—な事はいいますとも」〈一葉・にごりえ〉 2 食べ物にいやしくないさま。
くち‐ぎわ【口際】
口のあたり。口もと。
くち‐ぎん【口銀】
1 銀納による口永(くちえい)。 2 江戸時代、売買などの手数料として支払う銀貨。