ひし‐もち【菱餅】
1 菱形に切った餅。紅・白・緑色の3枚を重ね、雛(ひな)の節句に用いる。菱形餅。《季 春》「—や紅白の中の草の色/孝作」 2 ヒシの実の粉で作った餅。
ひそみ‐ね【潜み音】
ひそんだ声。ひそかな鳴き声。しのびね。「夕しぐれ蟇(がま)—に愁ふかな」〈蕪村句集〉
ひた【直】
[語素] 1 ㋐動詞や動詞の連用形名詞の上に付いて、いちずに、ひたすら、の意を表す。「—走る」「—隠し」 ㋑同じ動詞を重ねた句の、上の動詞の上に付き、「ひた…に…する」の形で、もっぱらその行為を...
ひっ‐きり【引っきり/挽っ切り】
1 のこぎりでひいて切ること。 2 歯の細かく幅の狭いのこぎり。 3 きれめ。「—の無い人通りも」〈鏡花・日本橋〉 4 女性をののしる言葉。ひっきれ。「付け上がったる—め」〈浄・布引滝〉 5 《...
ひっ‐さく【筆削】
[名](スル)文章の語句を書き加えたり削ったりすること。添削。「わざと何等の—をも施さない事にした」〈芥川・きりしとほろ上人伝〉
ひとつ‐おぼえ【一つ覚え】
一つの事しか覚えていなくて、何かにつけそれを言うこと。「—の決まり文句」
ひと‐まき【一巻(き)】
1 一度巻くこと。 2 巻いてあるもの一つ。「絵巻物—」「毛糸を—買う」 3 連歌・連句で、歌仙・百韻・千句などの一つの作品。 4 一族。同族。
ひとり‐れんが【独り連歌】
発句から挙句まで一人で詠む連歌。独吟の連歌。
ひな‐あらし【雛荒(ら)し】
四国・中国地方で、3月3日の節句に子どもたちが供え物をもらい歩く行事。
ひな‐あられ【雛霰】
桃の節句に、雛人形に供えるあられ。米粒を熱してふくらませ、紅白の糖蜜をまぶしたもの。《季 春》