う‐こん【右近】
1 「右近衛府(うこんえふ)」の略。⇔左近。 2 「右近の橘(たちばな)」の略。 [補説]曲名別項。→右近
うこん【右近】
謡曲。脇能物。観世・宝生流。世阿弥作、観世小次郎信光加筆。鹿島の神職が、京都右近の馬場で桜葉明神と会い、共に花を賞する。
う‐こんえ【右近衛】
「右近衛府」の略。
うこんえ‐の‐しょうげん【右近衛将監】
右近衛府の第三等官。従六位上相当。うこんのじょう。
うこんえ‐の‐しょうしょう【右近衛少将】
令外(りょうげ)の官。右近衛府の次官。正五位下相当。右近少将(うこんのしょうしょう)。
うこんえ‐の‐しょうそう【右近衛将曹】
右近衛府の第四等官。従七位下相当。
うこんえ‐の‐だいしょう【右近衛大将】
令外(りょうげ)の官。右近衛府の長官。従三位相当。多くは大臣・納言などが兼任。右近大将(うこんのだいしょう)。右大将(うだいしょう)。
うこんえ‐の‐ちゅうじょう【右近衛中将】
令外(りょうげ)の官。右近衛府の次官。従四位下相当。右近中将(うこんのちゅうじょう)。右中将(うちゅうじょう)。
うこんえ‐ふ【右近衛府】
令外(りょうげ)の官。左近衛府とともに、武器を持って宮中の警護、行幸の供奉(ぐぶ)などをつかさどった役所。大同2年(807)中衛府を改めて右近衛府とした。右近司(うこんのつかさ)。右近。みぎのつ...
うこん‐にんぎょう【右近人形】
木または紙で作り、黄色の袱紗(ふくさ)をかぶった人形。江戸初期の女形、右近源左衛門の舞台姿に似せたもの。