なずらえ‐うた【準え歌】
古今集仮名序の和歌の六義(りくぎ)の一。物事になぞらえて詠んだ歌。漢詩の六義の「比」にあたる。なぞらえうた。
なち【那智】
和歌山県南東部、東牟婁(ひがしむろ)郡那智勝浦町の地名。熊野那智大社の門前町。
なち‐ぐろ【那智黒】
1 三重県の熊野地方から産出する、黒色の緻密(ちみつ)な珪質(けいしつ)粘板岩。硯石(すずりいし)・黒碁石などに加工される。 2 碁石の形をした黒砂糖の飴(あめ)。和歌山県の郷土菓子。
なち‐げんしりん【那智原始林】
和歌山県南東部、那智山にある原始林。熊野那智大社の社有林で、昭和3年(1928)天然記念物。平成16年(2004)「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産(文化遺産)に登録された。→那智山
なち‐さん【那智山】
和歌山県南東部、熊野那智大社周辺の山。那智の滝・那智原始林や青岸渡寺がある。
なち‐の‐たき【那智の滝】
和歌山県、那智山にある滝。那智川にかかる四十八滝のうち、一の滝とよばれ、高さ133メートル。飛滝(ひろう)神社の神体。平成16年(2004)「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産(文化遺...
なち‐ひまつり【那智火祭】
和歌山県東牟婁(ひがしむろ)郡那智勝浦町の熊野那智大社で7月14日に行われる祭礼。那智の滝へ向かう扇神輿(おうぎみこし)を途中で大松明(たいまつ)が迎え、神輿を火で清める。田楽なども演じられる。...
なにわ‐づ【難波津】
上代、難波江にあった港。また、大阪港の古名。[歌枕]「千鳥鳴くふけひの潟を見渡せば月影さびし—の浦」〈聞書集〉 1 王仁(わに)が詠んだという「難波津に咲くやこの花冬ごもり今を春べと咲くや...
なのりそ【莫告藻/神馬藻】
ホンダワラの古名。和歌では「な告(の)りそ」の意に掛けて用いられたり、「名告る」を導く序詞を構成したりする。なのりそも。「海(わた)の底沖つ玉藻の—の花妹と我(あれ)とここにありと—の花」〈万・...
なれ‐ずし【熟れ鮨】
塩蔵の魚に飯を合わせ、その自然発酵によって酸味が生じた鮨。飯もともに食べるもの(和歌山県の下鮨(しもずし)など)と、飯は少量使い、主に魚を食べるもの(滋賀県の鮒鮨(ふなずし)など)とがある。腐れ...