いん【咽】
[常用漢字] [音]イン(慣) エン(呉)(漢) エツ(漢) [訓]のど むせぶ 〈イン〉のど。「咽喉(いんこう)」 〈エン〉(「嚥(えん)」と通用)飲み込む。「咽下(えんか・えんげ)」 ...
いん‐こう【咽喉】
1 咽頭と喉頭。のど。 2 交通の要衝にあたる通路。「抑(そもそも)品川は江府の—にして」〈条野有人・近世紀聞〉
咽喉(いんこう)を扼(やく)・する
のどを押さえる。転じて、重要な地点を占める。「東西貿易の—・する」
いん‐とう【咽頭】
口腔(こうこう)、鼻腔および食道の間の筋肉性の袋状の管。呼吸・嚥下(えんか)・発声などの作用をする。
いんとう‐えん【咽頭炎】
咽頭の粘膜の炎症。多くは細菌の感染による。のどが赤くはれ、痛み・発熱をみることが多い。
いんとう‐おん【咽頭音】
音声学で、咽頭の後壁に舌根を接近させて調音される、しわがれたうなり声のような摩擦音。アラビア語などにみられる。
いんとう‐か【咽頭化】
[名](スル) 音声学で、[t]や[s]などの子音が舌根の咽頭後壁への接近を伴って調音されること。
いんとう‐きゅう【咽頭弓】
⇒鰓弓2
いんとうけつまく‐ねつ【咽頭結膜熱】
アデノウイルスの感染により、発熱、のどのはれと痛み、結膜炎の症状を呈する伝染性の病気。感染症予防法の5類感染症の一。学童がプールで感染して集団発生するのでプール熱ともいう。
いんとう‐し【咽頭歯】
魚類の咽頭部にある歯。コイやベラのものは大きく、貝や甲殻類をこれで割って食べる。