哀(あわ)れを止(とど)・める
1 悲しみや同情を一身に集める。「ここに哀れを止めしは」の形で説教節などに常套(じょうとう)句として用いられた。「—・めたのは帰らぬ飼い主を待つ犬の姿だった」 2 深い感動がいつまでも残る。「秋...
かなし・い【悲しい/哀しい/愛しい】
[形][文]かな・し[シク] 1 心が痛んで泣けてくるような気持ちである。嘆いても嘆ききれぬ気持ちだ。「友が死んで—・い」⇔うれしい。 2 人に1のような気持ちを起こさせる物事のさま。「—・い知...
かなしきちち【哀しき父】
葛西善蔵の処女小説。大正元年(1912)、同人誌「奇蹟」創刊号に葛西歌棄(うたすつ)の筆名で発表。
かなしび【悲しび/哀しび】
「悲しみ」に同じ。「時うつり、事去り、楽しび—行きかふとも」〈古今・仮名序〉
かなし・ぶ【悲しぶ/哀しぶ/愛しぶ】
[動バ四] 1 「悲しむ1」に同じ。「法顕(ほっけん)三蔵の、天竺(てんぢく)に渡りて、故郷の扇を見ては—・び」〈徒然・八四〉 2 「悲しむ2」に同じ。「霞をあはれび、露を—・ぶ心」〈古今・仮...
かなしみ【悲しみ/哀しみ/愛しみ】
1 悲しむこと。悲しい気持ちや心。悲嘆。「—の色を浮かべる」「—に暮れる」⇔喜び。 2 (愛しみ)いとおしむこと。情愛。「末世の衆生に親子の—深きことを知らしめんがためなり」〈今昔・四・一〉
かなし・む【悲しむ/哀しむ/愛しむ】
[動マ五(四)] 1 心が痛む思いだ。悲しく思う。また、なげかわしく思う。「別れを—・む」「道徳心の低下を—・む」⇔喜ぶ。 2 (愛しむ)いとしいと思う。愛する。「端正(たんじゃう)美麗なる男子...