いれ‐こみ【入れ込み/入れ籠み】
《「いれごみ」とも》 1 多くの人を区別なくひと所に入れること。また、その場所。「けちな鰻屋の—の二階で」〈里見弴・善心悪心〉 2 混浴。 3 劇場で、開場から開幕までの時間。転じて、上方の寄席...
うわ‐ず・る【上擦る】
[動ラ五(四)] 1 声が高く浮ついたような調子になる。「変に—・った声」 2 興奮して気持ちが高ぶり、落ち着きがなくなる。逆上する。「—・った行動」 3 軽々しいと思わせる言動をとる。「—・っ...
がい【蓋】
《「かい」とも》 [名]仏語。 1 人間の善智や善心を覆い隠すもの。すなわち、煩悩。 2 法会のとき、高僧の歩行に際し、その上にかざす笠状のもの。 3 仏像や導師の高座を覆い飾る天蓋。
[接...
がい‐てき【外的】
[形動] 1 物事の外側にかかわっているさま。外部の。外の。「—な圧力」「—要因」⇔内的。 2 客観的であるさま。「夜汽車のなかの昌造を—に写し出すならば」〈里見弴・善心悪心〉 3 肉体や物質に...
さん‐どく【三毒】
仏語。人の善心を害する3種の煩悩(ぼんのう)。貪(とん)・瞋(しん)・痴(ち)。
せん‐だつ【蝉脱】
[名](スル)《「蝉蛻(せんぜい)」の「蛻」を「脱」に誤った語か》「蝉蛻(せんぜい)2」に同じ。「今までの生活からすっぽり—して了おうと」〈里見弴・善心悪心〉
せんとう‐ほうし【専当法師】
「専当2」に同じ。「その寺の—、これを見て善心を起こして」〈宇治拾遺・三〉
ダル【dull】
[形動]動作が鈍いさま。活気のないさま。「あたりの空気を一層—にする」〈里見弴・善心悪心〉
もどり【戻り】
1 もとへもどること。もとの状態にかえること。 2 もとの場所へ帰ること。帰り。また、帰り道。「—はバスにする」 3 鉤(かぎ)や釣り針の端に逆向きにつけたとがり。 4 人形浄瑠璃や歌舞伎で、敵...