ぜん‐ざい【善哉】
《が原義。梵sādhuの訳で、漢訳仏典に用いられる語》 [名]善哉餅のこと。関西ではつぶしあんの汁粉。関東では餅に濃いあんをかけたもの。 [形動ナリ]よいと感じるさま。喜び祝うさま。「上人...
ぜんざい‐どうじ【善財童子】
《(梵)Sudhana-śreṣṭhi-dārakaの訳》華厳経入法界品(にゅうほっかいぼん)に登場する菩薩(ぼさつ)の名。発心して53人の善知識(ぜんちしき)を歴訪し、最後に普賢(ふげん)菩薩...
ぜんざい‐もち【善哉餅】
⇒善哉
ぜん‐しゅ【善趣】
仏語。現世でよい行いをした人が死後におもむく世界。また、その生存のあり方。人・天・阿修羅の三つがある。善道。⇔悪趣。
ぜん‐しょ【善処】
[名](スル) 1 適切に処置すること。「事情に応じて—する」 2 (「善所」とも書く)仏語。来世に生まれるべきよい場所。人界・天上・諸仏の浄土など。「後生(ごしょう)—」
ぜん‐しょ【善書】
1 文字を巧みに書くこと。また、その人。能書。 2 よい書物。善本。 3 中国、明・清代に民衆の間に流行した道徳書。儒教・仏教・道教の説く倫理をとりまぜたもので、多くの功過格などがその代表。
善書(ぜんしょ)紙筆(しひつ)を択(えら)ばず
《「後山談叢」一から》文字を巧みに書く人は紙や筆のよしあしを言わない。弘法筆を択ばず。
ぜん‐しん【善心】
1 人の道にかなったよい心。良心に恥じない心。 2 仏語。仏道に入り、精進する心。また、清浄な慈悲の心。
ぜん‐しん【善神】
1 よい神。 2 仏語。正法(しょうぼう)を守る神。
ぜんしんあくしん【善心悪心】
里見弴の短編小説。大正5年(1916)、「中央公論」誌に発表。