ぜん‐なんし【善男子】
「善男(ぜんなん)」に同じ。
ぜんなん‐ぜんにょ【善男善女】
仏法に帰依した男女。信心深い人々。
善(ぜん)に従(したが)うこと流(なが)るるが如(ごと)し
《「春秋左伝」昭公一三年から》善と知れば、それに従うことが少しも滞ることなく速やかであること。
善(ぜん)に強(つよ)い者(もの)は悪(あく)にも強(つよ)い
善を熱心に行う者はいったん悪に向かえば、悪をも熱心に行うものである。→悪に強いは善にも強い
ぜん‐にょ【善女】
仏法に帰依した女子。善女人(ぜんにょにん)。
ぜん‐にょにん【善女人】
「善女(ぜんにょ)」に同じ。
ぜん‐にん【善人】
1 善良な人。行いの正しい人。⇔悪人。 2 お人よし。だまされやすい人。「—も度をすぎると考えものだ」
善人(ぜんにん)猶以(なおも)て往生(おうじょう)を遂(と)ぐ況(いわ)んや悪人(あくにん)をや
《親鸞「歎異抄」から》他力をたのみとしない善人でさえ往生できる。ましてや、悪業に苦しみ、ひたすら他力をたのむ悪人が往生できないわけがない。
善(ぜん)の裏(うら)は悪(あく)
よいことには必ず悪いことがついて回るということ。
ぜん‐の‐つな【善の綱】
《善所に導く綱の意》 1 万日供養や開帳のとき、仏像の手などにかけて参詣者などに引かせる5色の綱。仏にすがる意を表すという。 2 葬式のとき、棺につないで引く白布の綱。