しらとり‐の【白鳥の】
[枕]白い鳥である鷺(さぎ)の意から、また、白い鳥が飛ぶ意から、「鷺(さぎ)」「飛ぶ」にかかる。「—鷺坂山の松かげに」〈万・一六八七〉
しらみね‐さん【白峰山】
香川県坂出市東部の山。標高337メートル。山腹に白峰寺、崇徳天皇陵がある。白峰。
しらみね‐じ【白峰寺】
香川県坂出市にある真言宗御室派の寺。山号は綾松山。開創は弘仁2年(811)、開山は空海または円珍というが未詳。四国八十八箇所第81番札所。
しらみ‐ぼん【虱本】
《細字で、字体がシラミのように見えるところから》江戸前期、明暦(1655〜1658)から天和(1681〜1684)ごろに京坂で出版された絵入り浄瑠璃本。
しりうち‐まつり【尻打ち祭】
富山市婦中(ふちゅう)町鵜坂(うさか)の鵜坂神社で、6月16日(もと陰暦5月16日)に行われる祭り。神官が婦女にその年に関係した男の数を言わせ、その数だけサカキのつえで女の尻を打つ。笞(しもと)...
しんうすゆきものがたり【新薄雪物語】
浄瑠璃。時代物。三段。文耕堂・三好松洛・小川半平・竹田小出雲の合作。寛保元年(1741)大坂竹本座初演。仮名草子「薄雪物語」を脚色。幸崎伊賀守の娘薄雪姫と園部兵衛の息子左衛門との恋物語に、秋月大...
しんしゅうかわなかじまかっせん【信州川中島合戦】
浄瑠璃。時代物。五段。近松門左衛門作。享保6年(1721)大坂竹本座初演。「甲陽軍鑑」を脚色したもの。三段目口(くち)の「輝虎配膳(てるとらはいぜん)」が有名。
しんじゅうかさねいづつ【心中重井筒】
浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。宝永4年(1707)大坂竹本座初演とされる。お房と徳兵衛との心中事件を脚色したもの。
しんじゅうてんのあみじま【心中天の網島】
浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。享保5年(1720)大坂竹本座初演。遊女小春と紙屋治兵衛との情死事件を脚色したもの。近松世話物の最高傑作とされる。
しんじゅうふたつはらおび【心中二つ腹帯】
浄瑠璃。世話物。3巻。紀海音作。享保7年(1722)大坂豊竹座初演。大坂の八百屋のお千代と半兵衛との夫婦心中を脚色したもの。