だんご‐ざか【団子坂】
東京都文京区千駄木から谷中(やなか)・上野に通じる坂。明治時代、菊人形の名所。
だんしち【団七】
浄瑠璃「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」の登場人物。元禄8年(1695)ころ、大坂の高津祭礼の宵宮に長町裏で舅(しゅうと)を殺した魚売りの団七がモデルという。団七九郎兵衛。
文楽人形の...
だんだら‐ざか【段だら坂】
段状にしだいに高くなっている坂。段のある坂。
だんのうらかぶとぐんき【壇浦兜軍記】
浄瑠璃。時代物。五段。文耕堂・長谷川千四合作。享保17年(1732)大坂竹本座初演。近松門左衛門の「出世景清」の改作。三段目口(くち)の「阿古屋(あこや)の琴責(ことぜめ)」のくだりが有名。
だんりん‐ふう【談林風】
大坂の西山宗因を中心に延宝年間(1673〜1681)に盛行した俳諧の一派。また、その俳風。貞門一派の伝統的な方式に対し、奇抜な俳風で自由な表現形式をとった。蕉風(しょうふう)が興るとともに衰退。...
ち【路/道】
みち。道路。「大坂に遇ふや嬢子(をとめ)を道問へば直(ただ)には告(の)らず当芸麻(たぎま)—を告る」〈記・下・歌謡〉 [補説]地名の下に付くときは、「あづまぢ」「しなのぢ」のように、多く連濁で...
ちご‐まげ【稚児髷】
少女の髪形の一。頭上で振り分けた髪を左右に高く輪にして結ぶもの。もと公家や寺などの稚児が結っていたのがのちに一般化した。江戸後期の京坂では、髷を大きくふくらませ、中央を布でおさえた形が流行した。...
ちちぶ‐さんじゅうさんしょ【秩父三十三所】
秩父地方にある33か所の観音霊場。実際には34あり、西国(さいごく)・坂東(ばんどう)の各三十三所と合わせて百観音とする。
ちとせ‐の‐さか【千歳の坂】
千年の歳月を過ごすことを坂を越えることにたとえていった語。「ちはやぶる神やきりけむつくからに—も越えぬべらなり」〈古今・賀〉
ちば‐でら【千葉寺】
千葉市にある真言宗豊山派の寺。正称は「せんようじ」。山号は海上山。行基の開山と伝え、坂東三十三所第29番札所。