て‐ぼそ【手細】
1 頰(ほお)かぶりなどに用いる絹の布。「紫の—にて頰かぶりして顔は見せざりき」〈浮・男色大鑑・六〉 2 腰帯のこと。「ゆかりの色や紫の、縮緬(ちりめん)—結び下げ」〈松の葉・四〉 3 江戸で、...
てんか‐の‐だいどころ【天下の台所】
江戸時代、大坂の異称。蔵米をはじめとする諸国産物の集散地であったことから。
てんのうじ‐や【天王寺屋】
室町後期から安土桃山時代にかけての堺の豪商津田氏の屋号。宗達・宗及は堺の三十六人会合衆(えごうしゅう)の一人で、茶人としても有名。
江戸時代の大坂の豪商。姓は大眉(おおまゆ)氏。両替商として...
てんのう‐まつり【天王祭】
悪疫よけの神とされる牛頭(ごず)天王の夏の祭り。陰暦6月15日を中心に行われる。牛頭天王は京都八坂神社の祭神ともなっているので、祇園会・祇園祭りとよぶところも多い。
てんぽう‐の‐かいかく【天保の改革】
天保12〜14年(1841〜43)老中水野忠邦が行った幕府の政治・経済改革。倹約・風俗粛正を断行し、農村復興のための人返しの令、株仲間の解散、物価引き下げなどの諸改革を行った。また、江戸・大坂1...
ディーエルにごうきじけん【DL2号機事件】
泡坂妻夫の短編推理小説。著者のデビュー作。昭和51年(1976)、第1回幻影城新人賞に佳作入賞。
でんえんふうけい【田園風景】
坂上弘の短編小説。東南アジアを舞台に貿易会社に勤める会社員の日常を描く。平成4年(1992)刊行。同年、第45回野間文芸賞受賞。
でんし‐ほかく【電子捕獲】
1 原子核の放射性崩壊の一。核内の陽子が軌道電子を吸収して中性子となり、同時にニュートリノを放出する現象。β崩壊と同じく弱い相互作用によって生じる。1935年に湯川秀樹と坂田昌一が提唱し、193...
とうかいどう‐ごじゅうさんつぎ【東海道五十三次】
江戸時代、江戸日本橋から東海道を経て京都三条大橋に至る間にあった53の宿場。品川・川崎・神奈川・程(保土)ヶ谷・戸塚・藤沢・平塚・大磯・小田原・箱根・三島・沼津・原・吉原・蒲原(かんばら)・由比...
とうかいどうちゅうひざくりげ【東海道中膝栗毛】
滑稽本。8編18冊。十返舎一九作。享和2〜文化6年(1802〜1809)刊。江戸八丁堀の弥次郎兵衛と喜多八が、失敗を演じながら旅をする、江戸から京坂までの道中記。好評を博し、20年にわたって続編...