ならちゃ‐ぶね【奈良茶船】
奈良茶飯を売る船。伏見・大坂間の乗合船などを相手に商売をした。
なら‐やま【奈良山】
奈良市街地北部一帯の丘陵。平城宮跡の北方を佐紀丘陵、その東を佐保丘陵とよび、奈良坂が通じる。
ならやまぶしこう【楢山節考】
深沢七郎の小説。昭和31年(1956)発表。姨捨山伝説を題材とする。
木下恵介監督・脚本による映画の題名。昭和33年(1958)公開。出演、田中絹代、高橋貞二ほか。
今村昌平監督・脚本によ...
なるかみ【鳴神】
歌舞伎十八番の一。時代物。1幕。貞享元年(1684)に初世市川団十郎が自作の「門松四天王」で演じたのが始まりとされる。能の「一角仙人」に取材し、高僧が美女の誘惑に戒を破る話を扱ったもの。現在の定...
に【土】
土。特に赤土。「櫟井(いちひゐ)の丸邇坂(わにさ)の—を端(はつ)—は膚赤らけみ」〈記・中・歌謡〉
にし【西】
1 太陽の沈む方角。西方。⇔東。 2 西洋。「—に航せし昔の我ならず」〈鴎外・舞姫〉 3 西風。「—が吹く」 4 西方浄土。 5 相撲の番付で、向かって左側の称。 6 歌舞伎劇場内で、江戸では舞...
にし【西】
江戸城の西の新宿の遊里、また、大坂の新町遊郭、京都の島原遊郭の俗称。→東 →北 →南
に‐し‐はつ【二四八】
《平安時代の歌学で、万葉集にホトトギスの鳴き声を「二四八」と表記していると説かれたために生じた歌語》ホトトギスの初めて鳴く声。「奈良坂を来鳴きとよますほととぎす—とこそをちかへり鳴け」〈奥義抄・下〉
にしまわり‐こうろ【西廻り航路】
江戸時代、日本海沿岸の港と大坂を結ぶ幹線航路。17世紀半ばに開かれ、日本海を西へ航海し、下関から瀬戸内海に入り大坂に達する。→東廻り航路
にじゅうよくみ‐どいや【二十四組問屋】
江戸時代、大坂の江戸積問屋の仲間。17世紀末に成立。当初10組、のち24組。同じころ成立した江戸の十組問屋(とくみどいや)と結んで、大坂から江戸へ積み出す荷物を独占的に取り扱った。