あ‐べか◦めり
[連語]《「あるべかるめり」の音変化形「あんべかんめり」の撥音の無表記》あるようである。ありそうに思われる。「人のそねみ—◦めるを、いかで、塵(ちり)も据ゑたてまつらじ」〈源・若菜上〉
あるき‐がみ【歩き神】
人をそぞろ歩きや旅に誘い出すという神。ありきがみ。「指の先なる拙神(てづつがみ)、足の裏なる—」〈梁塵秘抄・二〉
あんぜん‐ばくやく【安全爆薬】
硝安爆薬の食塩分を増やした爆薬。炭坑内のメタンガス・炭塵の爆発を誘発しないよう、爆発温度を低くし、火炎の出ないようにしたもの。検定爆薬。
アンチ‐テール【anti tail】
彗星の塵の尾が、太陽の方向に伸びているように見えること。彗星の塵の尾は太陽と反対側にできるが、太陽風の影響で折れ曲がった塵の尾の一部が、天体の位置関係により、太陽に向かって伸びているように見える...
あん‐ぺい【安平】
[名・形動ナリ]《「あんべい」とも》 1 安らかで穏やかなこと。また、そのさま。「四海の—、掌(たなごころ)の内に照らし」〈浄・吉野忠信〉 2 むずかしくないこと。また、そのさま。安易。「さては...
いぼ‐うじり【疣毟】
《「いぼむしり」の音変化》カマキリの古名。「囃せば舞ひ出づる—、蝸牛(かたつぶり)」〈梁塵秘抄・二〉
う‐し【雨師】
雨をつかさどる神。「—道を清め、風伯塵を払ふ」〈太平記・一一〉
梁(うつばり)の塵(ちり)を動(うご)か・す
「梁塵(りょうじん)を動かす」に同じ。
うま‐けむり【馬煙】
馬が地をけって走るときに立てる土ぼこり。馬塵(ばじん)。うまけぶり。「—ヲ立テテ戦フ」〈日葡〉
う‐ろ【有漏】
《(梵)sāsravaの訳。流れ出るものを有する意》仏語。漏すなわち煩悩(ぼんのう)のある状態。⇔無漏(むろ)。「万(よろづ)を—と知りぬれば阿鼻(あび)の炎も心から」〈梁塵秘抄・二〉