なつ‐むき【夏向き】
1 夏の季節にふさわしいこと。また、そのもの。「—の衣服」 2 夏のころ。夏の間。「是から—は熱苦しくて」〈漱石・虞美人草〉
なつ‐むし【夏虫】
1 夏の虫。夏の夜、灯火に寄ってくる虫。火取り虫。《季 夏》「—や夜学の人の顔をうつ/召波」 2 ホタルの異名。「—の影見し沢のわすれ水思ひ出でても身はこがれつつ」〈続千載・恋四〉 3 セミの異...
なつむし‐の‐いろ【夏虫の色】
染め色の名。蝉(せみ)または青蛾の二藍(ふたあい)色・緑色あるいは瑠璃(るり)色をいう。「—したるも涼しげなり」〈枕・二八一〉
なつめ【夏目】
姓氏の一。 [補説]「夏目」姓の人物夏目成美(なつめせいび)夏目漱石(なつめそうせき)夏目甕麿(なつめみかまろ)
なつ‐め・く【夏めく】
[動カ五(四)]夏らしくなる。「日差しが—・く」《季 夏》
夏(なつ)も小袖(こそで)
「戴(いただ)く物は夏も小袖」の略。
なつ‐もの【夏物】
夏に使うもの。夏向きのもの。特に、夏に着る衣服。《季 夏》
なつ‐もも【夏桃】
桃の一品種。早生種で、実は夏にできる。早桃(さもも)。
なつ‐やかた【夏館】
風鈴や打ち水など、涼しそうな夏の装いを見せている家屋。《季 夏》「夕月をいたゞきて—かな/万太郎」
なつ‐やさい【夏野菜】
夏に成熟する野菜。トマト・キュウリ・ナス・トウモロコシ・カボチャ・オクラ・ピーマン・ニラなど。→春野菜 →秋野菜 →冬野菜 [補説]温室栽培などで季節に関係なく食べられるものも多い。