此(こ)れぞ此(こ)の
これこそ例の。これがあの。これやこの。「大方は月をもめでじ—積もれば人の老いとなるもの」〈古今・雑上〉
さんすけ【三助】
1 銭湯で、風呂を沸かしたり、客の背中を流したりする男。 2 江戸時代、広く下男・小者などの奉公人のこと。「大方は吉蔵、—がなり上がり」〈浮・永代蔵・一〉
しおき‐ばなし【仕置き話】
為政者の取り締まり方などに関する話。「酒も大方に過ぎて所の—」〈浮・一代男・二〉
しも‐がち【下勝ち】
[形動ナリ]下の方ほど長く大きくなっているさま。「なほ—なる面(おも)やうは、大方おどろおどろしう長きなるべし」〈源・末摘花〉
しょう‐あい【鍾愛】
[名](スル)《「鍾」は集める意》たいそう好きこのむこと。大切にしてかわいがること。「—すること大方(おおかた)ならず」〈谷崎・春琴抄〉
しょう‐ね【性根】
1 その人の根本の心構え。心の持ち方。根性(こんじょう)。こころね。「—を据えてかかる」「—の腐ったやつ」「—を入れかえる」 2 確かな心。正気。「暫し—も付かざりしが」〈浄・松風村雨〉 3 物...
しょうまん‐ぎょう【勝鬘経】
大乗経典。1巻。宋の求那跋陀羅(ぐなばつだら)訳。勝鬘夫人(しょうまんぶにん)が仏陀の威神力を受けて一乗真実の道理と如来蔵法身について説き、仏陀が賞賛してそれを是認する形をとる経典。在家得道の信...
しょ‐けい【諸兄】
男性が、多くの男性を親しみや敬意を込めていう語。代名詞的にも用いる。諸氏。「大方の—の賛同を得たい」「読者—」
せけん‐そう【世間僧】
形だけの出家で、戒律を守らない僧。生臭(なまぐさ)坊主。「大方は—、是非なくさま替へし者なれば」〈浮・文反古・五〉
たて‐き・る【立(て)切る/閉て切る】
[動ラ五(四)] 1 間に物を立てて仕切りをする。しきる。「ふすまで大広間を—・る」 2 戸・障子などをすっかり閉ざす。しめきる。「障子を—・った部屋」 3 考えや態度を最後まで押し通す。立て通...