天(てん)の濃漿(こんず)
天から授かった美味な飲み物。甘露。ふつう、酒のことをいう。天のこんずい。「—とも言ふべきほどの酒をいだし」〈黄・栄花夢〉
てん‐の‐しごせん【天の子午線】
天文学における天球上の子午線。天の北極・南極を結ぶ平面が、天球と交わってできる大円を指す。
てん‐の‐せきどう【天の赤道】
⇒赤道2
天(てん)の底(そこ)が抜(ぬ)けたよう
激しく雨が降るさま。短時間で大量に雨が降るさま。
天(てん)の時(とき)は地(ち)の利(り)に如(し)かず地(ち)の利(り)は人(ひと)の和(わ)に如(し)かず
《「孟子」公孫丑から》天の与える好機も土地の有利な条件には及ばず、土地の有利な条件も民心の和合には及ばない。
天(てん)の作(な)せる孼(わざわい)は猶(なお)違(さ)くべし自(みずか)ら作(な)せる孼(わざわい)は逭(のが)るべからず
《「書経」太甲から》天災は備えがあれば避けることもできるが、みずから招いた災いは逃れることができない。
てん‐の‐なんきょく【天の南極】
⇒南極2
天(てん)の配剤(はいざい)
善には善果、悪には天罰というように、天は物事を適切に配するということ。「ゆめゆめ美妙なる—に不足云うべからず」〈露伴・風流仏〉
天(てん)の美禄(びろく)
《「漢書」食貨志から。天から賜る厚い俸禄(ほうろく)の意》酒の異称。
てん‐の‐ほっきょく【天の北極】
⇒北極2