ふ‐けん【夫権】
民法の旧規定で、夫が妻に対して持っていた権利。妻の財産の管理収益権、妻の財産上の行為に対する同意権、居所指定権など。
ふ‐さい【夫妻】
夫と妻。夫婦。 [補説]「夫婦」の、やや改まった言い方。「私たち夫妻」のように、自分たちについては使わない。「ご夫妻でおいでください」「有名人夫妻」のように、よその夫婦に対して使う。
ふしょう‐ふずい【夫唱婦随/夫倡婦随】
《「関尹子(かんいんし)」三極の「天下の理は、夫は倡(とな)え、婦は随う」から》夫が言い出し、妻が従うこと。
ふ‐じん【夫人】
1 貴人の妻。また、他人の妻を敬っていう語。「—同伴」「令—」「社長—」 2 律令制で、皇后・妃の次に位する後宮(こうきゅう)の女性。三位以上の女性から選んだ。ぶにん。 3 昔、中国で、天子の后...
ふぼくしゅう【夫木集】
「夫木和歌抄」の異称。
ふぼくわかしょう【夫木和歌抄】
鎌倉後期の私撰和歌集。36巻。藤原長清撰。延慶3年(1310)ごろの成立とされる。万葉集以後の家集・私撰集・歌合わせなどの撰から漏れた歌1万7000余首を、四季・雑に部立てし、約600の題に分類...
ふよ【扶余/夫余】
前1世紀〜5世紀に中国東北地方から朝鮮半島北部で活動したツングース系の民族。また、その建てた国。1〜3世紀に全盛期を迎えたが、494年に同じツングース系の勿吉(もっきつ)に滅ぼされた。 (扶...
ぶ【夫】
1 公事などのために徴発された人夫。夫役(ぶやく)に従う人夫。「この御堂の—をしきりに召す事こそ」〈大鏡・道長上〉 2 (「歩」とも書く)雑兵。「かたちをやつし—になり」〈太平記・一〇〉
ぶ‐きん【夫金】
江戸時代、村々が夫役(ぶやく)の代わりとして納めた金銭。
ぶ‐じき【夫食】
《「ふじき」とも》江戸時代、農民の食糧のこと。