ぶんがくひょうろん【文学評論】
春山行夫の評論。昭和9年(1934)刊。
ぶんけ【分家】
伊藤左千夫による自伝的小説。著者唯一の長編小説で、明治44年(1911)3〜7月に正編、明治45年(1912)3〜7月に続編を、いずれも「東京日日新聞」に連載。九十九里の農村を舞台に、農家の次男...
ぶんご‐ぶし【豊後節】
1 浄瑠璃の流派の一。享保(1716〜1736)の末ごろ、都太夫一中の門人、宮古路国太夫(豊後掾(ぶんごのじょう))が京都で創始。特に江戸で流行したが、元文4年(1739)風俗を乱すとの理由で禁...
ぶんしちもとゆい【文七元結】
人情噺(ばなし)。三遊亭円朝作。侠気(おとこぎ)のある左官の長兵衛が、自分の娘を売った金で文七という身投げ男を救う。それが縁で娘は身請けされ、文七と夫婦になり、文七元結を売り出す。歌舞伎にも脚色...
ぶん‐だ・つ【分立つ】
[動タ四] 1 区別がはっきりしている。きわだつ。「白川の流れ、西の岸根—・って」〈浮・三所世帯〉 2 他と分けて別にする。独立させる。「お亀夫婦を引き取って、—・って商ひさせ」〈浄・卯月の潤色〉
ぶんだん‐しょうじ【分段生死】
仏語。六道に輪廻(りんね)する凡夫の生死。人の身は寿命・果報などに一定の限界があるところから分段という。→変易生死(へんやくしょうじ)
ぶんだん‐しん【分段身】
仏語。分段生死(しょうじ)の身。凡夫の身。
ぶんだん‐どうご【分段同居】
仏語。凡夫も聖人もともに住んでいる娑婆(しゃば)世界。この世。
ぶんや‐ぶし【文弥節】
1 古浄瑠璃の流派の一。延宝(1673〜1681)のころ、大坂の岡本文弥が創始。哀調を帯びた旋律が特徴で、泣き節といわれて人気を博したが、宝永年間(1704〜1711)には衰滅。 2 民俗芸能と...
ぷく‐ぷく
[副] 1 小さな泡などがたつさま。また、小さな泡をたてながら物が水中に沈むさまや、浮くさま。「鰌(どじょう)が時々—浮いて泡を吹く」〈左千夫・水籠〉 2 可愛い感じに太っているさま。「手足の—...