ほうじょうのうみ【豊饒の海】
三島由紀夫の長編小説。「浜松中納言物語」をモチーフとする輪廻転生の物語。「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」の4部からなる。昭和40年(1965)9月から昭和46年(1971)1月まで「新潮...
ほうぶ・る【葬る】
[動ラ五(四)]「ほうむる」に同じ。「生きて—・られる所だ」〈漱石・坑夫〉
ほうむり【葬り】
葬ること。埋葬。葬送。「—をしてから雨にも逢わないので」〈左千夫・野菊の墓〉
ほうようかぞく【抱擁家族】
小島信夫の小説。ひとつの家庭が妻の不倫をきっかけに崩壊していく様子を描く。昭和40年(1965)発表。同年、第1回谷崎潤一郎賞受賞。昭和46年(1971)、作者自身の脚本にて舞台化。
ほくいごじゅうどにきゆ【北緯五〇度に消ゆ】
高橋義夫のミステリー小説。平成2年(1990)刊。
ほくさぶんりゃく【北槎聞略】
江戸後期の漂流記録書。11巻、付録1巻。桂川甫周編。寛政6年(1794)成立。天明2年(1782)大黒屋光太夫らの乗った船が遭難し、アリューシャン列島アムチトカ島に漂着してロシア人に救助され、1...
ほ‐しょう【保証】
[名](スル) 1 間違いがない、大丈夫であると認め、責任をもつこと。「品質を—する」「彼の人柄については—する」 2 債務者が債務を履行しない場合に、代わって債権者に債務を履行する義務を負うこ...
ほたるがわ【蛍川】
宮本輝の小説。富山県のいたち川のほとりを舞台に、少年竜夫の成長を描く。「文芸展望」誌の昭和52年(1977)10月号に発表。第78回芥川賞受賞。「泥の河」「道頓堀川」とあわせ三部作をなす。須川栄...
ほと・びる【潤びる】
[動バ上一][文]ほと・ぶ[バ上二]水けを含んでふくれる。ふやける。「干した貝が水に—・びるように」〈鴎外・山椒大夫〉
骨(ほね)が舎利(しゃり)になっても
たとえ死んでも。どんな苦労があっても。「—、うぬらに夫人を渡さうかいやい」〈伎・商往来〉