なら‐え【奈良絵】
室町末期から江戸初期にかけて、冊子本(奈良絵本)・絵巻物の挿絵として描かれた絵画。奈良興福寺などの絵仏師の作との説があるが、呼称は明治以降に生まれたもので、奈良との関係は不明。明るい彩色の素朴な...
ならえ‐ほん【奈良絵本】
奈良絵を挿絵とした一種の絵本。御伽草子(おとぎぞうし)を主とし、金泥(きんでい)・銀泥を用いた細密華麗な描写のものもある。わかりやすく明快な表現が愛され、庶民に普及した。
なら‐かぞく【奈良華族】
奈良興福寺の公家出身の僧で、明治以後、勅命により還俗し、華族となった水谷川・梶野などの諸家の俗称。
ならがくえん‐だいがく【奈良学園大学】
奈良県生駒郡などにある私立大学。昭和59年(1984)奈良産業大学として開学。平成26年(2014)に現校名に改称した。
なら‐がたな【奈良刀】
室町時代以降、奈良地方に住む刀工が鍛えた刀。近世には大量生産されて粗悪になり、鈍刀の代名詞ともなった。奈良物。
なら‐がみ【奈良紙】
室町ごろ、奈良地方南部の山麓地帯から産した雑用紙。コウゾを原料とし、薄く柔らかい。やわやわ。
なら‐きょういくだいがく【奈良教育大学】
奈良市にある国立大学法人。奈良師範学校と奈良青年師範学校を統合し、昭和24年(1949)奈良学芸大学として発足。昭和41年(1966)に現校名に改称。平成16年(2004)国立大学法人となる。
ならく【奈落/那落/捺落】
《(梵)narakaの音写「奈落迦」の転》 1 地獄。また、地獄に落ちること。「—の苦しみを味わう」 2 物事の最後の所。どん底。特に、これ以上はない、ひどい境遇。「—に沈む」 3 (奈落)劇場...
ならく‐の‐そこ【奈落の底】
1 地獄の底。「—へ突き落とされる」 2 抜け出すことのできない、どうにもならない状態。「極貧の—からはいあがる」 3 物事の最終。果ての果て。「つぎかけ、つぎかけ。—まで飲み伏せ」〈浄・会稽山〉
なら‐けん【奈良県】
⇒奈良