おく‐ば【奥歯】
口の奥のほうにある歯。臼歯(きゅうし)。⇔前歯。
奥歯(おくば)に衣(きぬ)着(き)・せる
物事をはっきり言わず、どこか思わせぶりに言う。→歯に衣着せぬ [補説]「衣(きぬ)」は衣服のこと。「奥歯に絹着せる」と書くのは誤り。
奥歯(おくば)に剣(つるぎ)
腹の中では敵意をもちながら、表面には表さないこと。
奥歯(おくば)に物(もの)が挟(はさ)まったよう
思っていること、言いたいことをはっきりと言わずに、なんとなくぼかしている感じである。「—な返答」
おく‐ひだ【奥飛騨】
岐阜県北部、神通(じんずう)川の支流である高原川流域をいう。高山市北東部にあたり、平湯・福地・新穂高など温泉が多い。
おく‐ぶか・い【奥深い】
[形][文]おくぶか・し[ク]《「おくふかい」とも》 1 表・入り口から奥までが遠い。また、奥に入り込んでいる。奥まっている。「—・い山中」 2 意味が深い。深みがある。「—・い言葉」
おく‐ぶたえ【奥二重】
二重まぶたのうち、横ひだが皮膚の内側に隠れて目立たないこと。また、そのもの。
おくほたか‐だけ【奥穂高岳】
長野・岐阜県境にある穂高岳の山群中の最高峰。標高3190メートル。
おく‐ぼうず【奥坊主】
江戸幕府の職名。江戸城内の茶室を管理し、将軍や大名・諸役人に茶の接待をした坊主。
おく‐ま・る【奥まる】
[動ラ五(四)] 1 奥のほうに位置する。奥深い所にある。「—・った部屋」 2 ㋐内気である。引っ込みがちである。「古めかしう—・りたる身なれば」〈和泉式部日記〉 ㋑趣深く、上品である。奥ゆかし...