おく‐がき【奥書】
1 著作や写本などの巻末の、著者名・書写年月日・来歴などについての書き入れ。識語(しきご)。 2 官公署で、書類に記載された事項が真正であることを証明するために末尾に書く文。 3 芸能で、奥義伝...
おく‐がた【奥方】
1 貴人の妻の敬称。他人の妻を敬っていうのにも用いられる。夫人。 2 《「おくかた」とも》奥の間(ま)のほう。「今日は—へ召され、姫君様よりお料理を下さるると承る」〈浄・反魂香〉 奥州方面...
奥(おく)が深(ふか)・い
意味や本質などが容易に理解できない。おくぶかい。深奥(しんおう)である。
おく‐がろう【奥家老】
江戸時代、大名の家で奥向きの事柄を取り締まった家老。⇔表家老。
おくきぬ‐おんせん【奥鬼怒温泉】
栃木県北西部、鬼怒川源流付近の温泉群。八丁ノ湯・加仁(かに)湯・手白沢(てじろさわ)・日光沢などの温泉がある。泉質は単純温泉・硫黄泉など。
おく‐ぎ【奥義】
「おうぎ(奥義)」に同じ。
おく‐くじ【奥久慈】
久慈川上流域のこと。奥久慈渓谷・袋田の滝などの景勝地がある。林産物のほかコンニャク・葉タバコなどを産する。
おく‐ぐち【奥口】
1 家の奥へ通じる出入り口。「時に—ざざめいて、はや御立ちと」〈浄・丹波与作〉 2 反物の巻き口には品質のよい部分を出し、織りむらなどのある部分は奥のほうに巻き込んでごまかすこと。「絹物に—せず...
おく‐ごうらい【奥高麗】
古唐津の茶碗の一。形は概して大ぶりで井戸形または熊川(こもがい)形。ごく薄い土灰釉がかけられ、火度によって種々変化している。
おく‐ごしょう【奥小姓】
1 江戸幕府の職名。将軍の身近に仕え、大奥出入りのときに、その送迎をした小姓。 2 主君の身近に仕える小姓。