おく‐つ‐かた【奥つ方】
奥の方。「東路の道のはてよりも、なほ—に生ひいでたる人」〈更級〉
おく‐つ‐き【奥つ城】
《外界から遮られた奥まった境域の意》墓所。また、神道では、神霊を祭ってある所。神の宮居。おきつき。「亡母(はは)の墳塋(おくつき)を訪うて」〈木下尚江・良人の自白〉 「大伴の遠つ神祖(かむおや)...
おく‐づけ【奥付】
書物の末尾に、書名・著者・発行者・印刷者・出版年月日・定価などを記した部分。
おく‐づとめ【奥勤め】
江戸時代、将軍家や大名家などの奥向きに勤めること。また、その人。
おく‐づま【奥妻】
心の奥深く大切に思う妻。心から愛する妻。「はしけやし我(あ)が—」〈万・三九七八〉
おく‐づめ【奥詰】
江戸幕府の職名。5代将軍綱吉の時だけ設置された。譜代大名・外様大名の中から任命。隔日に登城し、将軍の諮問に応じた。
おく‐て【奥手/晩生/晩稲】
1 (晩稲)比較的遅く成熟する品種の稲。中手(なかて)・早稲(わせ)に対していう。《季 秋》「刈るほどに山風のたつ—かな/蛇笏」 2 (奥手・晩生)一般に、遅く成熟すること。 ㋐花や実のつくのが...
おく‐でん【奥伝】
「奥許し」に同じ。
おくど‐かいどう【奥戸街道】
東京都葛飾区立石から江戸川区西小岩までの道路の呼び名。途中、環七通りと交差する。
おく‐どこ【奥床】
家の奥にある寝床。⇔外床。「—に母は寝(い)ねたり外床(とどこ)に父は寝ねたり」〈万・三三一二〉