すき【好き】
[名・形動] 1 心がひかれること。気に入ること。また、そのさま。「—な人」「—な道に進む」⇔嫌い。 2 片寄ってそのことを好むさま。物好き。また、特に、好色。色好み。「幹事を買って出るなんて、...
すき‐がま・し【好きがまし】
[形シク]色好みらしい。好色らしい。「かかること、ゆめ人に言ふな。—・しきやうなり」〈和泉式部日記〉
すき‐このみ【好き好み】
好みとすること。また、そのもの。嗜好(しこう)。「子供の—に合わせる」
すき‐ごころ【好き心】
1 色好みの心。「—を出す」 2 好奇心。また、風流を好む心。
すき‐ごと【好き事】
1 物好き。「かかる—をし給ふこととそしりあへり」〈竹取〉 2 色好みの行為。色恋沙汰(ざた)。「かかる—どもを末の世にも聞き伝へて」〈源・帚木〉
すき‐しゃ【好き者/数寄者/数奇者】
1 物好きな人。好事家(こうずか)。すきもの。「—の間に平七が細工求めたき旨申さるる仁(じん)出来(いでき)」〈露伴・風流魔〉 2 数寄の道に専念する人。特に、茶道についていう。風流人。 3 色...
すき‐ずき【好き好き】
人それぞれに好みが違うこと。「—のある味」「蓼(たで)食う虫も—」
すきずき・し【好き好きし】
[形シク] 1 いかにも風流である。また、物好きである。「—・しく、あはれなる事どもなり」〈宇治拾遺・三〉 2 色好みめいて見える。好色らしい。「昔より—・しき御心にて、なほざりに通ひ給ひける所...
すき‐びと【好き人/数寄人/数奇人】
1 風流・風雅を解する人。また、物好きな人。すきもの。「茶饗して—をあそばしむ」〈胆大小心録〉 2 色好みの人。すきもの。「ある—ほのかに見奉りて、人知れず思ひ初め候ひける袖の色」〈伽・秋夜長〉
すき‐もの【好き者/数寄者/数奇者】
1 物好きな人。好事家(こうずか)。また、風流を好む人。すきしゃ。 2 好色な人。色好み。