とさ‐は【土佐派】
平安時代以来の大和絵の伝統を受け継いだ画派。室町前期、宮廷の絵所預(えどころあずかり)であった藤原行光が祖とされ、行広が土佐を名のって成立。室町後期の土佐光信によって隆盛をみた。漢画の狩野派と並...
との‐い【宿直】
《「殿(との)居(い)」の意》 1 宮廷や役所に泊まって勤務し、警備守護などをすること。「彼の宮に詣でて—に侍らむとす」〈皇極紀〉 2 夜間、貴人のそばに侍して不寝番をすること。「御前に人あまた...
トルバドゥール【(フランス)troubadour】
中世の南フランスにおいて、オック語で高貴な婦人への憧れや恋心を歌った宮廷詩人兼作曲家の総称。北フランスのトルベール、ドイツのミンネゼンガーとともに吟遊詩人に発展した。
とわずがたり【とはずがたり】
鎌倉後期の日記。5巻。後深草院二条作。徳治元年(1306)以後に成立。14歳で後深草上皇の寵(ちょう)を得て、宮廷生活を送ったときの愛欲の記録や、31歳で出家後、諸国を巡った旅の見聞・感想を記し...
ない‐てい【内廷】
宮廷の内部。⇔外廷。
なかつかさのないしにっき【中務内侍日記】
中務内侍の日記。1巻。弘安3年(1280)伏見天皇の東宮(とうぐう)時代から、正応5年(1292)病で里に下がるまでの仮名文日記。身辺や宮廷生活を記したもの。
なんてすてきにジャパネスク【なんて素敵にジャパネスク】
氷室冴子による長編小説シリーズ。昭和59年(1984)から平成3年(1991)に全10冊を刊行。平安時代の宮廷を舞台とする少女向けファンタジー小説。山内直実作画による漫画化作品もある。
にょかんたち【女官たち】
《原題、(スペイン)Las Meninas》ベラスケスの絵画。カンバスに油彩。王女マルガリータを女官たちが囲み、背後にカンバスに向かうベラスケス自身と鏡に映った国王フェリペ4世夫妻が描かれる。集...
ねり‐あし【練(り)足/邌り足】
社寺の祭祀(さいし)、宮廷の儀式などで、行列をつくって練って行く足つき。ゆっくりした歩き方。
のり‐ゆみ【賭弓/賭射】
1 賞品をかけて弓を射ること。「—にも宮上らせ給ふ。…賭け物は中宮せさせ給ふ」〈栄花・歌合〉 2 平安時代の宮廷年中行事の一。射礼(じゃらい)の翌日、一般に正月18日、左右の近衛府(このえふ)・...