いと‐やど【糸宿】
娘宿の一。夜間、娘たちが集まって麻糸を紡いだり糸引きの仕事をしたりする集会所。糸引き宿。よなべ宿。
いなざわ【稲沢】
愛知県北西部の市。美濃街道の宿駅稲葉(いなば)から発展。古代に尾張国府の置かれた地で、国府宮(こうのみや)の裸祭りでにぎわう。人口13.6万（2010）。
いな‐だま【稲魂】
《「いなたま」とも》稲の中に宿ると信じられている神霊。稲妻。稲光。《季 秋》
いなの【猪名野】
兵庫県伊丹市から尼崎市にかけての猪名川沿いの地域。古来、名勝の地で、笹の名所。［歌枕］「しなが鳥—を来れば有間山夕霧立ちぬ宿りはなくて」〈万・一一四〇〉
いなみ‐ぼし【稲見星】
二十八宿の一、牛宿(ぎゅうしゅく)の和名。稲の見られるころの星の意か。→牛(ぎゅう)
いな‐むしろ【稲筵】
［名］ １ 稲のわらで編んだむしろ。「秋の田のかりねの床の—月宿れどもしける露かな」〈新古今・秋上〉 ２ 稲が実って倒れ伏したようす。また、そのように乱れたもののたとえ。「夕露の玉しく小田の—...
いにし‐え【古】
《「往(い)にし方(へ)」の意》 １ 過ぎ去った古い時代。過ぎ去った月日。昔。過去。「—の都の姿をとどめる」 ２ 亡くなった人。故人。「—の御許しもなかりし事を」〈源・宿木〉
い・ぬ【往ぬ／去ぬ】
［動ナ変］ １ 行ってしまう。去る。「旅に—・にし君しも継ぎて夢に見ゆ我(あ)が片恋の繁ければかも」〈万・三九二九〉 ２ 時が過ぎ去る。時が移ってその時刻になる。「暮れの—・ぬるにやと覚えて」...
いばら【井原】
岡山県南西部の市。山陽道の宿場町として発展。備中縞(びっちゅうじま)の発祥地。デニム布地など織物業が盛ん。人口4.4万（2010）。
いばらき【茨木】
大阪府北部の市。慶長年間（1596〜1615）は片桐且元(かたぎりかつもと)の城下町。江戸時代は宿場町として発展。電気機械・化学工業が盛ん。人口27.5万（2010）。 [補説]作品名別項。→茨木
