かんく‐ちょう【寒苦鳥】
インドのヒマラヤにすむという想像上の鳥。夜に雌は寒苦を嘆いて鳴き、雄は夜が明けたら巣を作ろうと鳴くが、太陽が出ると寒さを忘れて怠ける。仏教では、怠けて悟りの道を求めない人間にたとえる。かんくどり。
かん‐けん【寒暄】
《「暄」は暖かい意》寒さと暖かさ。寒暖。「—のあいさつ」
かん‐こく【寒国】
寒さの厳しい国や地方。
かん‐しつ【寒湿】
寒さと湿り気。寒気と湿気。
かん‐しょ【寒暑】
1 寒さと暑さ。「—の差が激しい」 2 寒中と暑中。冬と夏。 3 時候のあいさつ。「—を叙す」
かんじ【寒じ】
《動詞「かん(寒)ずる」の連用形から》寒さが身にしみること。また、その寒さ。「今年は別して—が強いのと」〈秋声・新世帯〉
かん‐じめ【寒締め】
冬に温室で育てた野菜や果物を、収穫前に寒さにさらすこと。細胞中の糖やミネラルなどが濃縮され、うまみが増す。ホウレンソウやイチゴなどに適用する。寒締め栽培。
かん・じる【感じる】
[動ザ上一]「かん(感)ずる」(サ変)の上一段化。「寒さを—・じる」
かん・ずる【寒ずる】
[動サ変][文]かん・ず[サ変]寒さが身に染みる。「もやがすっかり晴れましたから、恐ろしく—・じて来ました」〈鏡花・玄武朱雀〉
かん‐せい【寒声】
1 寒そうな声。寒さを感じさせる声。 2 寒さを感じさせる風や水の音。