さん‐はかせ【算博士】
律令制で、大学寮の職名。算術を教授する人。のち、三善・小槻(おづき)二氏の世襲。
ざい【剤】
[接尾]助数詞。調合した薬を数えるのに用いる。「合薬十七—」〈延喜式・斎宮寮〉
ざっ‐こ【雑戸】
律令制で、諸官司に属し、主として手工業的な特殊技術をもって奉仕した集団。多くは、課役の一部または全部を免除された。図書寮の紙戸、雅楽寮の楽戸など。
し【司】
1 律令制で、省に属し、寮の次に位した役所。主膳司(しゅぜんし)・主水司(しゅすいし)など。 2 明治初年、官省に属し、局・寮の次に位した役所。用度司・出納司など。
しき【職】
1 律令官制で、省の下、寮の上に位置する役所。中宮職・大膳(だいぜん)職・京職・摂津職など。 2 中世、職務に付随する権限をさす。本家職・領家職・下司職・作職・守護職・地頭職など。 3 「職曹司...
しきぶ‐しょう【式部省】
律令制で、太政官八省の一。文官の考課・選叙・禄賜など人事一般を取り扱い、大学寮・散位寮を管理した。のりのつかさ。
しちよう‐れき【七曜暦】
七曜の位置を記した暦。平安時代以降、元日の節会(せちえ)に中務(なかつかさ)省が陰陽寮に命じて奉った。七曜の御暦(ごりゃく)。
してん‐だい【司天台】
1 陰陽寮(おんようりょう)の唐名。 2 江戸中期に設置された天文台。元禄2年(1689)渋川春海が江戸本所の邸宅内に創設。延享3年(1746)幕府天文方の観測所として神田佐久間町に置かれ、のち...
しとう‐かん【四等官】
律令制で、諸官司の四等級の官。長官(かみ)・次官(すけ)・判官(じょう)・主典(さかん)のことで、官司によって用字が異なる。四部官。四分官。 [補説]各官司の用字官司長官(かみ)次官(すけ)判官...
し‐どう【四道】
1 四つの道。四つの方面。 2 仏語。煩悩(ぼんのう)を断って涅槃(ねはん)に達する4種の過程。すなわち、準備として修行をする加行(けぎょう)道、直接煩悩を断ずる無間(むけん)道、真理をさとる解...