いっすんぼうし【一寸法師】
室町時代の御伽草子(おとぎぞうし)の一。背丈が1寸ほどの主人公が鬼退治をし、打ち出の小槌(こづち)の力でりっぱな若者になり、公家の姫と結婚し中納言にまで出世する。
うん‐ら【雲鑼】
中国の打楽器の一。縦横に3個ずつ、最上列中央の上にさらに1個、計10個の鉦(かね)を木架の枠の中につり、木製の小槌(こづち)で打ち鳴らすもの。明楽(みんがく)・清楽(しんがく)に用いられた。
ギャベル【gavel】
裁判や議会で、注意を喚起するときなどに用いられる小槌。オークションで最終値を示す際にも使われる。ガベル。
こ‐づち【小槌】
1 小さな槌。「打ち出の—」 2 紋所の名。打ち出の小槌を図案化したもの。
せつぶん【節分】
狂言。節分の夜、女に一目ぼれした鬼が、小歌をうたって口説く。女は鬼をだまして隠れ蓑(みの)・隠れ笠・打ち出の小槌(こづち)を取り上げ、豆をまいて追い払う。
たから‐づくし【宝尽(く)し】
1 いろいろな縁起のいい宝物を並べたてたもの。 2 如意宝珠・宝鑰(ほうやく)・打ち出の小槌(こづち)・金嚢(きんのう)・隠れ蓑・丁字などの形を寄せて描いた模様。
たからのつち【宝の槌】
狂言。打ち出の小槌(こづち)だとだまされて古い太鼓のばちを買った太郎冠者が、何も出ないので主人にいろいろ言いわけをする。
だいこく‐てん【大黒天】
《(梵)Mahākālaの訳》 1 もとインドで破壊を意味する暗黒の神。密教では、大自在天の眷(けん)族として三宝を守護し飲食をつかさどる神となり、忿怒(ふんぬ)相を示す。寺の厨房(ちゅうぼう)...
だいこく‐まい【大黒舞】
室町時代から江戸時代にかけて行われた門付け芸の一。正月に大黒天の面をつけて赤い頭巾(ずきん)をかぶり、打ち出の小槌(こづち)を持って門口に立ち、新作した祝いの詞(ことば)を歌いながら舞う。民俗...
だいこくれんが【大黒連歌】
狂言。子(ね)祭りに信者たちが大黒天に連歌を奉納すると、大黒天が現れて打ち出の小槌(こづち)や袋などの宝を与える。