おん‐いり‐そうろ・う【御入り候ふ】
[連語] 1 「ある」「居る」「行く」「来る」の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「照日の前と申す御方…御里に—・ふ」〈謡・花筐〉 2 「ある」の丁寧語。あります。ございます。「申し上げたき儀...
かい‐だい【解題】
[名](スル) 1 書物や作品の著者・成立事情・内容・体裁・出版・発表の年月、他に及ぼした影響などについて解説すること。また、その解説。開題。 2 問題を解くこと。「僕が算術の—に苦しんで考えて...
かけ・る【翔る/駆ける】
[動ラ五(四)] 1 鳥や飛行機などが、空高く飛ぶ。飛翔(ひしょう)する。「大空を—・る鷲(わし)」 2 (駆ける)速く走る。「血眼になって行手を見つめて—・って居るさまは」〈寅彦・伊太利人〉 ...
風下(かざした)に◦居(い)る
人のふうをまねる。人の影響下にいる。「忘れても島田平右衛門が娘の—◦居るな」〈浄・宵庚申〉
かざみ‐の‐からす【風見の烏】
烏の形をした風見。高い所から見下ろすのでお高くとまっているさまに、また、風向によって回るのでくるくる回るさまにたとえられる。「—を見るやうに高くとまってすまあして居るも小癪(こじゃく)に障(さは...
かし‐こ【彼処】
[代]遠称の指示代名詞。 1 話し手・聞き手の両方から離れた場所をさす。あそこ。「どこも—も満員だ」「笑声嬉々として此処に起これば、歓呼怒罵乱れて—に湧く」〈独歩・忘れえぬ人々〉 2 話の中にあ...
かすみ【霞】
1 空気中に浮かんでいるさまざまな細かい粒子のため、遠くがはっきり見えない現象。また、霧や煙が薄い帯のように見える現象。「—がたなびく」《季 春》「指南車を胡地に引去る—かな/蕪村」 2 (「翳...
か・する【嫁する】
[動サ変][文]か・す[サ変] 1 嫁に行く。とつぐ。「梅子嬢(さん)も亦た細川に—・することを喜んで居るようである」〈独歩・富岡先生〉 2 嫁にやる。とつがせる。「お勢を—・するのが厭になって...
角(かど)を立(た)・てる
1 事を荒立てる。いちいち突っかかる。「気が立って居るもんだから、お互に小さなことに—・てるんだ」〈花袋・生〉 2 (「目に角を立てる」の形で)怒った目つきになる。
かなた‐こなた【彼方此方】
[代]遠称の指示代名詞。いろいろの場所・方向などをさす。あちらこちら。方々。「見渡す海原の—には三本檣(マスト)の大きな漁船が往来(ゆきき)して居る」〈荷風・ふらんす物語〉