ひと‐がた【人形】
《「ひとかた」とも》 1 人の形。 2 「形代(かたしろ)1」に同じ。 3 人の姿をかたどったもの。にんぎょう。「かの山里のわたりに、わざと寺などはなくとも、昔覚ゆる—をも作り」〈源・宿木〉 4...
び‐ふく【微服】
[名](スル)人目につかないよう、身なりをやつすこと。「中将—して山里に猟(か)り暮らし」〈蘆花・不如帰〉
ま‐さかり【真盛り】
「まっさかり」に同じ。「山里は今を春の—である」〈木下尚江・良人の自白〉
まん‐ざい【万歳】
1 万年。よろずよ。また、長寿や末長い繁栄を祝う言葉。ばんぜい。ばんざい。 2 新年に家々を訪れて祝言を述べ、舞を演じる門付け芸人。また、その芸能。烏帽子(えぼし)に直垂(ひたたれ)または素襖(...
み‐ゆ【御湯】
1 温泉。いでゆ。「—の上(うへ)の木群(こむら)を見れば」〈万・三二二〉 2 湯の敬称。おゆ。「うらやましほた木切りくべいかばかり—わかすらむ秋の山里」〈右京大夫集〉 3 巫女(みこ)が神前で...
もの‐うじ【物倦じ】
「ものうんじ」の撥音の無表記。「あはれと思ひし人の、—してはかなき山里に隠れゐにけるを」〈源・玉鬘〉
やま‐が【山家】
山の中にある家。山里の家。また、山村。山里。
やまが‐そだち【山家育ち】
山里で育つこと。また、育った者。
やまざと‐びと【山里人】
山里に住む人。やまびと。「かの—は、らうたげにあてなる方の劣り聞こゆまじきぞかし」〈源・総角〉
やまざと・ぶ【山里ぶ】
[動バ上二]《「ぶ」は接尾語》山里のようである。田舎じみる。「—・びたる網代(あじろ)屏風などの、ことさらに事そぎて」〈源・椎本〉