さん‐ち【山地】
1 山の多い地。周囲一帯が山である地域。 2 山が集まり連なり、大きな起伏をなしている地域。丘陵・台地に比べて規模が大きい。
さんち‐たい【山地帯】
植物の垂直分布帯の一。低地帯と亜高山帯との間に位置し、ナラ・クリ・ケヤキ・ミズナラ・カエデなどの落葉広葉樹林が優占する。本州中部の山岳地帯では海抜700〜1700メートルの地域。低山帯。
さん‐ちゃ【山茶】
1 山野に自生する茶の木。 2 ツバキの漢名。
さん‐ちゅう【山中】
山の中。山間。やまあい。
さんちゅうじんじょうぜつ【山中人饒舌】
江戸後期の画論書。田能村竹田著。上下2巻。文化10年(1813)に書き上げられ、天保6年(1835)刊行された。東洋美術に関するきわめて優れた論考集。
山中(さんちゅう)の賊(ぞく)を破(やぶ)るは易(やす)く心中(しんちゅう)の賊(ぞく)を破(やぶ)るは難(かた)し
《王陽明「与楊仕徳薛尚誠書」から》山中に立てこもっている賊を討伐するのはやさしいが、心の中の邪念に打ち勝つことはむずかしい。自分の心を律することは困難であるというたとえ。
さんちゅうほうろう【山中放浪】
今日出海(こんひでみ)による従軍記。昭和24年(1949)刊行。第二次大戦中、報道班員としてフィリピン戦線へ赴いた著者による戦場記録文学。
山中(さんちゅう)暦日(れきじつ)なし
《「唐詩選」所収の太上隠者「答人」から》山の中に閑居していると、のんびりして年月の過ぎるのも忘れる。
さん‐ちょう【山頂】
山の頂上。山巓(さんてん)。
さん‐てい【山亭】
1 山中のあずまや。山荘。 2 山にある旅館。