ささ‐の‐や【笹の屋】
「笹の庵(いお)」に同じ。「かり枕夢も結ばず—のふしうき程の夜半の嵐に」〈続拾遺・羇旅〉
ささわけ‐ごろも【笹分け衣】
笹原を分けて行くときに着ている衣。「嵐吹くささの岡べの朝露に—ぬれつつぞ行く」〈夫木・二八〉
さじん‐あらし【砂塵嵐】
砂やちりが強い風によって激しく空に吹き上げられる現象。砂嵐。《季 春》
さよ‐あらし【小夜嵐】
夜の嵐。よあらし。
さよ‐の‐なかやま【小夜の中山/佐夜の中山】
静岡県掛川市の日坂(にっさか)から島田市菊川までの坂道。旧東海道の難所。夜泣き石伝説で知られる。さやのなかやま。[歌枕]「岩がねのとこに嵐をかたしきてひとりや寝なむ—」〈新古今・羇旅〉
さるむこ【猿聟】
狂言。和泉(いずみ)流。能「嵐山」の替間(かえあい)で、本狂言としても演じる。吉野山の猿が嵐山の舅(しゅうと)猿のもとに婿入りをし、酒宴で歌い舞う。
さ・れる【曝れる】
[動ラ下一][文]さ・る[ラ下二]長い間、風雨や太陽にさらされて、色あせたり朽ちたりする。「動物の骸骨でも見るように白く—・れていた」〈藤村・嵐〉
さん・ずる【散ずる】
[動サ変][文]さん・ず[サ変] 1 散る。ちりぢりになって、なくなる。また、散らす。「聴衆が—・ずる」「春嵐が桜花を—・ずる」 2 不快な感情がなくなる。気が晴れる。また、気を晴らす。「怒りが...
しか【鹿】
1 ㋐シカ科の哺乳類。日本にすみ、ヤクシカ・ホンシュウジカなどの亜種があり、北のものほど大形。雄は3または4本に枝分かれした角をもつ。毎年4月ごろ前年の角が落ちたあと、袋角が伸び、9月ごろ完成し...
しずけ‐さ【静けさ】
《形容詞「しずけし」の語幹に接尾語「さ」の付いた語》静かであること。また、そのようす・状態・程度。「嵐の前の—」