いっ‐きょく【一曲】
1 音楽のまとまった作品一つ。または、音楽や舞踊のひとくぎり。 2 雅楽の舞曲。雑楽。寺の行事などの行列の道行きに、左右各一人の舞人が、特殊な鼓(つづみ)を打ち鳴らしながら舞う。
いっ‐こ【壱鼓/一鼓】
1 雅楽器の一。細腰鼓(さいようこ)の最小のもの。順次に二鼓・三鼓と大きくなる。中世には一鼓だけが古楽用楽器として残り、さらにそれも羯鼓(かっこ)で代用されるようになった。 2 雅楽の舞曲。雑楽...
いっしん‐たすけ【一心太助】
戯曲・浪花節(なにわぶし)・講談の主人公。江戸で魚屋を営み、江戸っ子かたぎの侠気に富んだ人物で、大久保彦左衛門の愛顧をうけたという。歌舞伎「名高手毬諷実録(なにたかしまりうたじつろく)」などに登...
いっそう‐りゅう【一噌流】
能の笛方の流派の一。室町末期の中村七郎左衛門を流祖とする。その子(弟子ともいわれる)、又三郎が一噌似斎と称し、それが流名となった。
いっ‐そく【一足】
1 靴や足袋など、履き物の左右ひと組。→足(そく) 2 蹴鞠(けまり)で、1回鞠をけること。「鞠ヲ—ケル」〈日葡〉 3 わずかな足の動き。「—一刀ひるみなく、絶頂さして追ひ上ぐるは」〈浄・源頼家...
いっ‐てんか【一天下】
《「いってんが」とも》世の中全体。国中。一天。「ただいまの関白左大臣、—をまつりごちておはします」〈大鏡・後一条院〉
いっぴん‐いっしょう【一顰一笑】
《「韓非子」内儲説から》顔をしかめたり、笑ったりすること。ちょっとした表情の変化。また、人の顔色。機嫌。「—に左右される」
いつつ‐お【五つ緒】
牛車(ぎっしゃ)の簾(すだれ)の一。簾の左右の縁と中央の革緒との間に、革で一条ずつの風帯(ふうたい)を垂れたもの。
い‐てい【胃底】
胃の上端部にある、行き詰まりの袋状の部分。噴門の左上方(向かって右)に突出した丸くふくらんだ部分で、横隔膜の直下に位置する。 [補説]仰向(あおむ)けになったとき最も低い部位になる、あるいは、手...
いで【井手】
京都府南部、綴喜(つづき)郡の地名。左大臣橘諸兄(たちばなのもろえ)が別荘を置いた所。西流する玉川は山吹と蛙の名所として知られた。[歌枕]「かはづなく—の山吹散りにけり花のさかりにあはましものを...