なまけ‐ぐま【懶熊】
クマ科の哺乳類。体長140〜180センチ。体は黒い長毛で覆われ、前肢の爪が長い。果物や蜂蜜(はちみつ)を好み、インド・スリランカの森林地帯に分布。蜜熊。
なまこ‐しぼり【海鼠絞】
有松絞をいっそう細かく絞ったもの。根がけなどに用いる。布の形が海鼠に似ているところからいう。
なまず【鯰】
1 ナマズ目ナマズ科の淡水魚。流れの緩やかな川や湖沼の泥底にすみ、全長約50センチ。頭部は縦扁するが尾部は側扁し、うろこはない。口ひげは4本ある。体色は暗褐色ないし緑褐色で、雲形斑紋のあることが...
なめくじ‐うお【蛞蝓魚】
頭索綱ナメクジウオ科の原索動物。浅海にすみ、全長約5センチ。魚に似るが、頭も目もはっきりせず、体は淡桃色で透明。あごがなく、吸い込んだ水を濾(こ)して栄養を摂取する。神経はあるが、脳はない。脊索...
なら‐ざらし【奈良晒】
慶長年間(1596〜1615)以来、奈良地方で産出した麻の晒し布。生平(きびら)を漂白した上質なもの。
なり‐つけ【形付け】
裁縫・手工などで、布や紙に位置の目じるしをつけるへら。かたべら。
なるとちゅうじょうものがたり【鳴門中将物語】
鎌倉時代の物語。1巻。作者未詳。文永9年(1272)以後の成立。後嵯峨天皇に見そめられたある少将の妻が、その機知によって天皇の寵愛(ちょうあい)を受ける。夫は中将に昇進し、鳴門は良い海布(め)の...
なると‐まき【鳴門巻(き)】
1 切り口が渦巻き模様になるように、食紅で着色した魚のすり身を、白いすり身で巻いて作ったかまぼこ。鳴戸。 2 昆布の上に魚のすり身を延ばし、巻き込んで蒸した食品。
なる‐ほど【成る程】
[副] 1 他人の言葉を受け入れて、自分も同意見であることを示す。たしかに。まことに。「—それはいい」 2 その範囲でできるだけのことをする意を示す。なるべく。「そのやうに言うて皆様が召すもの...
なわ‐えい【縄纓】
縄と布、または縄と麁絹(あらぎぬ)とをより合わせて作った黒・黄2本の纓。天皇が諒闇(りょうあん)のときに用いた。