まつらのみやものがたり【松浦宮物語】
鎌倉初期の物語。3巻。作者は藤原定家とされるが未詳。12世紀末の成立か。弁少将橘氏忠が恋人と別れて唐に渡り、皇帝の妹や后などと契りを交わすという伝奇的、幻想的な物語。
マニ‐きょう【マニ教】
《Mani》3世紀にペルシアのマニが創唱した宗教。ゾロアスター教を母体とし、キリスト教・仏教の諸要素を取り入れて、光(善)と闇(やみ)(悪)の二元論的世界観を根本に、禁欲的実践による救済を説く。...
マハバットハーン‐モスク【Mahabat Khan Mosque】
パキスタン北西部、カイバルパクトゥンクワ州の都市ペシャワールにあるイスラム寺院。旧市街に位置する。1630年、ムガル帝国時代に同地を治めた領主マハバット=ハーンにより建造。白大理石造の三つのドー...
マハラッカ‐しんでん【マハラッカ神殿】
《Temple of Maharraqa》エジプト南部、ナイル川上流西岸にある神殿遺跡。アスワンの南約140キロメートルに位置する。古代ローマ皇帝アウグストゥスにより建造されたが未完成。のちにキ...
マハーバト‐マクバラー【Mahabat Maqbara】
インド西部、グジャラート州の都市ジュナーガルにある霊廟(れいびょう)。同地を治めた太守マハーバト=ハーン3世を祭る。1892年に建立。外壁には緻密な浮き彫りが施され、らせん階段をもつ4本の塔が建...
マヒリョウ【Mahіlioŭ/Магілёў】
ベラルーシ東部、マヒリョウ州の都市。同州の州都。ロシア語名モギリョフ。首都ミンスクの北東約180キロメートル、ドニエプル川沿いに位置し、河港を有す。13世紀に要塞が建設され、リトアニア領、ポーラ...
マフムディーヤ‐モスク【Mahmoudiya Mosque】
イスラエル中西部の都市テルアビブヤッファにあるイスラム寺院。ヤッファ地区の旧市街に位置する。オスマン帝国時代の18世紀から19世紀にかけて建造。ジャーマアルマフムディーヤ。
マムシト【Mamushit】
イスラエル南部、ネゲブ砂漠にある都市遺跡。紀元前1世紀にナバテア人が建設し、乳香や没薬(もつやく)などの交易によって栄えた。宮殿、貯水池、市場などの遺構のほか、床面のモザイクが残る東ローマ帝国時...
豆(まめ)を煮(に)るに萁(まめがら)をたく
《魏の曹植(そうしょく)が兄の曹丕(そうひ)(文帝)から、七歩あゆむ間に詩を作らねば罰すると言われ、「まめがらは釜の下にあって燃え、豆は釜中(ふちゅう)にあって泣く、本これ同根より生ず」と歌った...
マラス【Maras】
ペルー南部の町。クスコの北西約30キロメートル、ウルバンバ渓谷に位置する。インカ帝国時代から利用されている塩田がある。