けいせいあわのなると【傾城阿波の鳴門】
歌舞伎狂言。時代物。三番続き。近松門左衛門作。元禄8年(1695)京都早雲座初演。和泉国斑鳩(いかるが)家のお家騒動を描く。
浄瑠璃。時代物。10段。近松半二らの合作。明和5年(1768)大...
けいせいはんごんこう【傾城反魂香】
浄瑠璃。時代物。三段。近松門左衛門作。宝永5年(1708)大坂竹本座初演。名古屋山三(さんざ)に狩野派や土佐派の絵師らをからませた御家物。「吃又(どもまた)」のくだりが有名。
けいとくでんとうろく【景徳伝灯録】
宋代の仏教書。30巻。道原著。1004年成立。禅宗の伝灯(正法を伝える意味)の法系を明らかにしたもので、過去七仏から始め、インド・中国歴代の諸師1701人の伝記と系譜を述べた書。中国禅宗史研究の...
けい‐は【慶派】
平安末期から江戸時代に至る仏師の一派。鎌倉時代に康慶・運慶・湛慶(たんけい)・快慶など、慶のつく名の仏師が輩出したことからの名称。七条仏所を形成し、造仏界の主流をなした。
けい‐ふ【系譜】
1 先祖から子孫に至る一族代々のつながり。師弟関係などのつながり。また、それを書き表した図や記録。系図。 2 同じような要素・性質を受け継いでいる事物のつながり。
けい‐ぼ【敬慕】
[名](スル)うやまいしたうこと。「—の情」「師を—する」
けご・みる【警固見る】
[動マ上一]前もって相手のようすを探る。偵察する。「乞食法師一人源氏の陣屋に来て経を読みて物を乞ひけるを、—・みる者にこそあんめれとて」〈延慶本平家・三本〉
けごんえんぎ【華厳縁起】
鎌倉前期の絵巻。6巻。新羅(しらぎ)の華厳宗の開祖元暁(げんぎょう)・義湘(ぎしょう)両大師の伝記を描いたもの。華厳宗祖師絵伝。
けごん‐しゅう【華厳宗】
華厳経をよりどころとする仏教の宗派。中国唐代に賢首(げんじゅ)大師法蔵が大成し、日本には、唐僧道璿(どうせん)によって天平8年(736)伝えられたという。東大寺が造営されてのち広められた。南都六...
けさ‐ずきん【袈裟頭巾】
中世、法師武者が戦場で兜(かぶと)の上にかぶった頭巾。