げんこうしゃくしょ【元亨釈書】
鎌倉後期の仏教書。30巻。目録1巻。虎関師錬(こかんしれん)著。元亨2年(1322)成立。仏教渡来から700年間の高僧四百余名の伝記と史実を漢文体で記したもの。
げんし‐きみょうだん【玄旨帰命壇】
中世の天台宗で行われた秘法。摩多羅(またら)神を本尊として、秘密裏に師から弟子に奥義を口伝するもの。のち真言宗の一派立川流の影響を受け、愛欲貪財の邪教と化し、江戸中期に禁圧された。
げん‐ぞく【還俗】
[名](スル)一度出家した者がもとの俗人に戻ること。法師がえり。
げんな‐だいじゅんきょう【元和大殉教】
元和8年(1622)長崎立山におけるキリシタン迫害事件。宣教師や信者ら55名が斬首・火刑に処された。
げん‐ば【玄蕃】
《「玄」は法師、「蕃」は外蕃の意》 1 玄蕃寮のこと。また、そこに所属する役人。 2 「玄蕃桶(げんばおけ)」の略。 3 「玄蕃石」の略。
げんやだな【玄冶店】
江戸の地名。日本橋北の横町。幕府医師の岡本玄冶の屋敷跡で、芝居関係の者が多く住んでいた。
歌舞伎狂言「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」4幕目の源氏店(げんじだな)妾宅の場の俗称。
げん‐わく【幻惑】
[名](スル)人の目先をまどわすこと。「手品師のしぐさに—される」
コアンダ‐こうか【コアンダ効果】
粘性をもつ流体の噴流が、付近の物体や壁面に沿って流れようとする現象。世界初のジェット機を開発したルーマニアの技師アンリ=コアンダが発見。
こいわすれぐさ【恋忘れ草】
北原亜以子の短編小説。江戸時代の女絵師が主人公。平成5年(1993)刊行。同年、第109回直木賞受賞。
こう【香】
[音]コウ(カウ)(呉) キョウ(キャウ)(漢) [訓]か かおり かおる かんばしい かぐわしい [学習漢字]4年 〈コウ〉 1 よいにおいがする。かおり。「香気・香水・香草・香味/薫香・芳...