かんじょう‐かた【勘定方】
1 会計係。出納役。勝手方。 2 江戸時代、幕府・各藩で金銭の出納を担当した役。勝手方。
かんじょう‐ぎんみやく【勘定吟味役】
江戸幕府の職名。老中に属して勘定所の事務全般の監査に当たった。勘定吟味方。
かんじょう‐くみがしら【勘定組頭】
江戸幕府の職名。勘定奉行に属し、勘定衆を指揮して勘定所の事務を取り扱った。寛文4年(1664)設置。
かんじょう‐しゅう【勘定衆】
江戸幕府の職名。勘定組頭の支配を受け、勘定所の事務を取り扱った。
かんじょう‐しょ【勘定所】
江戸幕府の役所。勘定奉行を長官とし、幕府財政の運営、幕領の租税徴収・訴訟などを主要任務とした。城内と大手門内の2か所にあった。
かんじょう‐ぶぎょう【勘定奉行】
1 中世、幕府や諸大名の家に置かれた職名。金銭や穀物などの出納をつかさどった。勘定頭(がしら)。 2 江戸幕府の職名。寺社奉行・町奉行とともに三奉行の一。老中に属し、幕府財政の運営や諸国代官の統...
かんじんちょう【勧進帳】
歌舞伎十八番の一。一幕。3世並木五瓶(なみきごへい)作。4世杵屋(きねや)六三郎作曲。天保11年(1840)江戸河原崎座で7世市川団十郎の弁慶で初演。能の「安宅(あたか)」を、長唄を地として歌舞...
かんじん‐のう【勧進能】
1 勧進2のために公儀の許可を得て興行する能。のちには、それを名目に営利興行した。 2 江戸時代、観世大夫が一代に一度だけ幕府の許可を得て催した特別な興行。一世一代勧進能。一代能。御免能。
かんせい‐いがくのきん【寛政異学の禁】
寛政の改革の一政策。寛政2年(1790)幕府の学問所である昌平黌(しょうへいこう)で朱子学以外の学問を禁じ、官吏登用は朱子学を学んだ者のみとした。
かんせい‐の‐かいかく【寛政の改革】
天明7年(1787)から寛政5年(1793)にかけて、老中松平定信が行った幕政改革。享保の改革を理想として、倹約、備荒貯蓄の奨励、棄捐(きえん)令、人返し、異学の禁などの政策を遂行したが、景気が...