くにやく‐ぶしん【国役普請】
江戸時代、国役金を徴収して実施した土木工事。費用の10分の1を幕府の負担とし、残りを国役とした。
く‐にん【公人】
1 平安末期以後、朝廷に仕え、雑事をした下級役人。 2 中世、幕府の政所(まんどころ)・問注所・侍所(さむらいどころ)などに属し、雑事をした下級職員。 3 中世、大社寺に属し、雑事をした者。 4...
くにん‐ちょうじゃくにん【公人朝夕人】
1 室町幕府の政所(まんどころ)で、雑役に従事した下級職員。 2 江戸時代、将軍が束帯で外出のときに尿筒(しとづつ)を持って近侍した者。
くにん‐ぶぎょう【公人奉行】
室町幕府で、諸奉行人の進退や執務に関する事務をつかさどった役人。
くばり‐ぶぎょう【賦奉行】
鎌倉幕府・室町幕府の職名。訴状に年月日と奉行名とをしるし、引付衆に分配した。賦別(くばりわけ)奉行。ふぶぎょう。
く‐ぼう【公方】
1 おおやけ。おもてむき。公事。「和殿をもちてこそ、—、私、心安く」〈曽我・一〉 2 天皇。また、朝廷。「—までもきこしめしひらかれ」〈曽我・一〉 3 鎌倉・室町時代、幕府・将軍家をさしていう語...
くぼう‐にん【公方人】
室町時代、朝廷・社寺や幕府の政所(まんどころ)などの警護・雑務に当たった下人や中間(ちゅうげん)。公人(くにん)。
くぼう‐やく【公方役】
室町時代、幕府によって課せられた夫役(ぶやく)。
くもにまごううえののはつはな【天衣紛上野初花】
歌舞伎狂言。世話物。7幕。河竹黙阿弥作。明治14年(1881)東京新富座初演。2世松林伯円(しょうりんはくえん)の講談「天保六花撰(てんぽうろっかせん)」の脚色で、河内山宗俊(こうちやまそうしゅ...
く‐もん【公文】
1 律令時代の公文書(こうぶんしょ)の総称。諸国から中央政府に出した大計帳・正税帳・朝集帳・調庸帳を特に四度(しど)の公文という。 2 中世、荘園の文書の取り扱い、年貢の徴収などをつかさどった荘...