こく‐そ【国訴】
江戸時代、農民の合法的な訴願闘争。主に畿内において、闘争の参加者が郡・国もしくはこれを越えた規模にまで拡大したものをいう。化政期(1804〜1830)以降、幕末にかけて頻発した。くにそ。
こくちょう【黒潮】
徳冨蘆花の小説。明治36年(1903)刊。藩閥政治に反抗する旧幕臣を主人公に、当時の上流社会の腐敗と堕落とを描く。未完。
こくれん‐きこうこうどうサミット【国連気候行動サミット】
世界各国の政府・自治体・企業・市民団体の代表者が集まり、地球温暖化対策のための行動について議論する国連の会議。2019年9月23日、米国ニューヨークの国連本部で開催。77か国が2050年までに温...
こころのなぞとけたいろいと【心謎解色糸】
歌舞伎狂言。世話物。5幕。4世鶴屋南北・2世桜田治助らの合作。文化7年(1810)江戸市村座初演。小糸(こいと)佐七物の一つで、先行の義太夫節「糸桜本町育(いとざくらほんちょうそだち)」の書き替え。
ここんさんかん【古今算鑑】
幕末・明治初期の和算家(数学者)、内田五観(いつみ)の編著による数学書。天保3年(1832)刊行。自身の弟子たちが奉納した算額の問題を集成したもの。
ここんようらんこう【古今要覧稿】
江戸後期の類書。560巻。幕命により屋代弘賢が編集。文政4〜天保13年(1821〜42)成立。自然・社会・人文の諸事項を分類し、その起源・歴史などを古今の文献をあげて考証解説したもの。
こ‐ごしょ【小御所】
1 京都御所内の建物の一。紫宸殿(ししんでん)の東北にある。 ㋐室町時代、将軍参内のとき、休息したり装束を改めたりするために設けられた所。 ㋑江戸時代、天皇が幕府の使者、所司代、諸侯などを謁見し...
こざむらい‐どころ【小侍所】
1 鎌倉幕府の職名。幕府に宿直し、将軍に随行して警護に当たる役。承久元年(1219)設置。長官(別当)には北条氏一族を任じた。 2 室町幕府の職名。1に倣って設けられたもの。長官は所司とよぶ。
こざるしちのすけ【小猿七之助】
歌舞伎狂言「網模様灯籠菊桐(あみもようとうろのきくきり)」の通称。また、その主人公の名。
岡鬼太郎による新歌舞伎。2幕。大正9年(1920)、市川左団次一座により初演。
こ‐しょう【小姓/小性】
1 貴人のそば近くに仕えて、身の回りの雑用を務める役。また、寺院で、住職に仕える役。多くは少年で、男色の対象ともなった。 2 武家の職名。江戸幕府では若年寄の配下で、将軍身辺の雑用を務めた。 3...