げ‐にん【下人】
1 身分の低い者。「広く此の人間世界を見渡すに…貴人もあり、—もありて」〈福沢・学問のすゝめ〉 2 平安時代以後、荘官や地頭などに隷属して雑役に従事した者。売買・質入れ・譲渡の対象となった。雑人...
こ‐のう【雇農】
地主に雇われて働く農業労働者。解放前の中国では、年季奉公の作男などの長工(年工)と、臨時の日雇いの短工とがあった。
ちゅう‐どし【中年】
江戸時代、20歳ころから年季奉公に出ること。暖簾(のれん)分けなどを許されないことが多い。「—三年の気詰まり」〈浮・新色五巻書・五〉
ちゅうねん‐もの【中年者】
1 中年の人。 2 青年期になってから年季奉公や芸人の世界に入った人。ちゅうどし。「—は芸人ばかりではない」〈荷風・腕くらべ〉
でっ‐ち【丁稚】
《「でし(弟子)」の音変化という》 1 職人・商家などに年季奉公をする少年。雑用や使い走りをした。 2 子供を卑しめていう語。「—唄へ、と言へば、畏まって」〈浮・一代男・四〉
とてい‐せいど【徒弟制度】
中世ヨーロッパの手工業ギルドにおいて、親方・職人・徒弟の3階層によって技能教育を行った制度。また、一般に日本の年季奉公・丁稚(でっち)などの制度をもいう。
ねん‐き【年季】
1 奉公する約束の年限。「—が明ける」 2 「年季奉公」の略。「あれは久しく—に置きましたが」〈滑・浮世風呂・三〉
年季(ねんき)が明(あ)・ける
年季奉公の期限が終わる。年(ねん)が明く。
ねんき‐づとめ【年季勤め】
「年季奉公」に同じ。
ねんき‐もの【年季者】
年季奉公をする者。